時空を越えて、三葉と瀧が会話をした
「かたわれ時=片割れ時」。
お互いが大切で大好きでありながら、
実際には一緒にいられない2人。
なぜ三葉と瀧は時空を超え・運命を超えて
会えたのか?
その理由の一つには「かたわれ時」があるのではないでしょうか?
今回は「かたわれ時」について深掘りしつつ考察していきます。
「かたわれとき」が使われているシーンはどこ?
三葉の古典の授業シーン
宮水神社の御神体に口神酒をご奉納した帰りのシーン
上記のシーンが挙げられるのではないでしょうか?
一つずつ見ていきます。
三葉の古典の授業シーン
黄昏とき
誰そ彼(たそかれ)
先生が生徒に上記の説明をして、
クラスメイトが「かたわれときは」〜?という流れになりました。
そして、「かわたれ時」が方言であることがわかったシーンでもあります。
宮水神社の御神体に口噛酒をご奉納した帰りのシーン
瀧が三葉に入れ替わっているときに、
三葉・四葉・祖母の3人で「御神体」へ口噛酒を奉納するために
かなり険しい場所へ出かけます。
帰りはすっかり、夕方。
日が暮れそうな空を見上げ、四葉が「もう、かたわれ時やな〜」と呟いたシーンです。
「黄昏時=かたわれ時」
と四葉たちは認識しているのだろうわかるシーンですね。
かたわれ時は実在する言葉?
かたわれときは造語
辞書などを見てみる限り、
「かたわれとき」という言葉は無いようです。
しかし、
「片割れ」「片破れ」という言葉があります。
意味は、
「物が割れたり、破れたりした一方」
だそうです。
国語の授業に「かたわれ時」のヒントが!
三葉の授業シーンで「かたわれ時」について触れられていましたね。
黄昏時 夕方 昼でも夜でもない時間
世界の輪郭がぼやけて人ならざるものに出会うかもしれない時間
片割れどき 糸守の方言(お年寄り)ワイよ言葉
古典の先生が黄昏ときは
人ならざるものに出会うかもしれない時間
と言っていました。
これがまさに・・・!
あの、時空を超えた三葉・瀧が出会えた理由なのではないでしょうか?
片割れ時の意味を考察!
かわたれ時というのは
太陽の光が半分になった時(夕方・黄昏時)
世界が半分になった時(昼と夜が入れ替わる時)
ということなのかな〜と考察します。
三葉と瀧はいろんな意味で半分。
2人で1人と感じることが物語の端々にありました。
そういった意味で、新海守監督は
片割れ(片破れ)時
という言葉を作ったのではないでしょうか?
映画内で「かたわれ時が表している」意味・ことは?考察!
かわたれ時は「片割れ時」であり、半分を表しているのではないでしょうか?
「君の名は」で半分がたくさん登場しましたね。
- かくり世=あの世とこの世の境
- 口噛酒=三葉の半分
- かたわれ時=夕方・黄昏とき
- 三葉と瀧=2人で一つ(1人の時は半分)
一つずつ見ていきましょう。
かくり世=あの世とこの世の境
宮水神社の御神体がある場所があの世。そして、そのほかがこの世。
あの世は、この世であり得ない事が起こる可能性がある場所なのではないでしょうか。
あの世に一旦入ると、この世(現世)に戻るために自分の一番大切なものを置いてこなければいけない。
瀧と三葉はとても強く相手を想う気持ちから、
奇跡的にあの世で時空を超えて会えた。
2人はそれぞれにこの世に戻らなければいけない。
この世に戻ることとひきかえに、一番大切なもの
それぞれの記憶
をあの世に置いてくることになったのではないでしょうか。
口噛酒=三葉の半分
出典:Twitterより
宮水神社に伝わる口噛酒。
自分の唾液とお米を発酵させることでお酒を作るという方法・・
初めて聞いたときはひぇ〜と思いましたよね。
しかし、実際に日本を含め世界的に使用されていた方法のようです。
詳しくは、ウィキペディアをご覧ください。
自分の体から出る唾液を使い発酵させたお酒。
確かに、自分の半分と言えるのかもしれませんね。
片割れ時=黄昏時
前章でも見てきましたが、
太陽の光、(夜と昼)が半分になる時が
片割れ時
なのでは
ないでしょうか?
三葉と瀧=2人で一つ(1人の時は半分)
三葉と瀧は、器(身体)をのこそ中身(魂)だけが入れ替わっていたました。
自分の半分だけ。
2人が一緒に考え行動したことで糸守は奇跡的に滅びませんでした。
1人ではできないことが、2人が一緒にできた。
2人が入れ替わったことでお互がそれぞれ成長することもできた。
お互いがかけがえのない存在、2人で一つというようにも取れるのはないでしょうか?
三葉と瀧が時空を超えて会えた理由は片割れ時⁉︎
三葉と瀧は少し生きている時代が違いました。
しかし、出会えた。
魂が入れ替わる理由の一つに
宮水神社の血筋が関係しそうです。
三葉の祖母も「他人になる夢」を見ていた過去があり、
三葉の母も同じような経験があったようです。
しかし、その記憶は時と共になくなっていってしまう。
なぜ瀧が三葉の入れ替わりの相手に選ばれたのか?
それはまさに、瀧が三葉の「魂の半分=片割れ」だからではないでしょうか?
魂の片割れだからこそ、御神木があるあの世で、
片割れ時のあの時間に奇跡的に出会えたのではないでしょうか?
そして、お互いのことがどんどん忘れてしまっているにも関わらず、
思い出そうとした。
何かに惹かれ、三葉が東京で滝を探した。
自分のことがわからなくとも、自分が編んだであろう紐を渡した。
瀧も、場所がわからないまま三葉を探す旅にでた。
この行動力と色々な半分の奇跡で
三葉と瀧あ会えたのではないでしょうか?
まとめ
三葉と瀧が会えるた理由は
かわたれ(片割れ)
が関係しているのかな〜と考察してきました。
魂の半分を持った相手。
世界が半分になる場所・時。
全てが揃った時に起こる奇跡。
素敵ですよね。
新海守監督の新作がこれからも楽しみです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。