天空の城ラピュタでの悪党・悪者といえば「ムスカ大佐」ではないでしょうか?そんなムスカ大佐の最後のシーンをご存知ですか?
シータとパズーが唱えた滅びの呪いにより、天高く登っていくラピュタ。振り落とされる強欲くな人間たち。その振り落とされた中の1人がムスカ大佐です。
一瞬のシーンであり、なかなか見つけるのは至難の業。ということで、そのシーンをご紹介していきます。
また、なぜムスカ大佐はあのような悪党になったのでしょうか?同じラピュタ族の王族であるシータは素直な素敵な人柄・善人です。ムスカ大佐とは真逆・・。
今回は気になる悪役・ムスカ大佐の最後や人柄について深掘りしつつ、考察していきます。
ムスカ大佐の最後は海へ落ちた⁉︎画像はこちら!
出典:天空の城ラピュタ
薄い赤い丸で囲まれている人物がわかりますでしょうか?少し分かりにくいですが、彼がムスカ大佐です。
パズーとシータが「バルス」と唱えた後、飛行石の光で目が見えない状態になり、「目が〜目が〜」と言いつつ彷徨い歩いたムスカ大佐。
パズーとシータは木の根っこに飛ばされ助かりましたが、ムスカ大佐はラピュタの底?が抜けそのまま海へ。
「人がゴミのようだ」と言っていたムスカ大佐ですが、自分自身がそのゴミのように海へと落ちていったのです。人生とは因果応報なのだろうなと感じられるシーンですよね。
筆者は何度もこのラストシーンをお一時停止にして確認しました・・笑
もし!自分の目で確かめたいという方は「目が〜目が〜」の後をじっくりチェックして見てください!
ムスカ大佐の簡単プロフィールを作成!
- ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ(Muska / Romuska Palo Ur Laputa)
- 特務機関所属の諜報員で大佐(階級)
- 28歳
- サングラスには度が入っている
- ラピュタに関する古文書を継承してきた(ラピュタ王族として)
- 冷血漢
シータに対して当初は紳士的な態度をとっていたムスカ大佐。それが変わったのは、ラピュタの深層部へ入った時ではないでしょうか?
私はラピュタ王になるのだ!という興奮から本来の自分を出したのかな?と感じます。
シータは同じ王族ながら、なぜラピュタが高い知識・技術を持ちながら廃れていったのか理解していました。しかしムスカ大佐は違います。
ラピュタ族に問題はなかった。自分(ムスカ大佐)がいる今こそ、ラピュタ族の復活の時!ラピュタ族が何よりも優れていると信じているようでした。
シータのことも年齢や自分が好意を寄せているかというよりも、ラピュタ族の血を受け継ぐものとして妻に迎えようとしていたのではないでしょうか?
シータが強く拒んだのが「玉座のま?ここはお墓よ」というシーンでも分かります。
ムスカ大佐はそこまで拒まれたらシータを殺す気でいたのではないでしょうか?何よりも自分・ラピュタ王を大切に感じているようでしたから。
ムスカ大佐とは究極なナルシストというように感じます。
ムスカはなぜ悪者に?ラピュタ王を望んだ理由とは?
出典:スタジオジブリ
ムスカ大佐はロムスカ・パロ・ウル・ラピュタという名を持つラピュタの王族です。そしてそのことを何よりも誇りに思っていたのではないでしょうか?
ムスカ大佐という地位。これは相当な努力の結果と言えます。自分が王族であるというプライドと、いつかラピュタを復興させたいという思いで勉学に励みそして出世してきたのではないでしょうか?
全てはラピュタ王になるために。どのような悪事に手を染めてもムスカ大佐の優先順位は「ラピュタ王になること」だったのだろうと考察します。
ラピュタ王にはそれほど魅力もあったのでしょう。地上の人類よりもはるかに優れた文明。軍で働く傍ら、どこか同僚・人間を見下していたのかな?とも感じます。
だからあそこまで冷酷になれたのではないでしょうか?しかしそんな冷酷な王についていきたいと思う、部下は果たしていたのでしょうか?
シータが「バルス」と唱え戦闘用のロボット兵は戦う意志を失いました。ラピュタが崩れ、ロボットたちも落下していった。とても悲しいシーンです。
しかし、ムスカ大佐の命令によりロボット兵が地上を破壊するという行為よりは良かったのかなとも感じます。力を持つと人間でもラピュタ族でもどこか地に足がついていないような状況になるのではないでしょうか?
シータによりムスカ大佐の野望は果たせませんでした。しかし戦闘用ロボット兵たちは救われたのかな?と感じます。
まとめ
天空の城ラピュタのムスカ大佐について見てきました。
悪党として魅力的な方なのでしょうが、最後は悪党らしく海の藻屑となったのでしょう・・。
魅力的な悪党なしに名作は生まれないと分かっていてもどこか苦しい気持ちになりますね。そんな悪党を生み出せる宮崎駿監督には尊敬の念しかありません!これからも「天空の城ラピュタを楽しみつつ応援していきたいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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