天空の城ラピュタで憎めない敵役が「ドーラ一家」ですよね。盗みを働く空中海賊ながら、優しさが垣間見られ「見かけより良い人」だからなのでしょう!
ドーラ一家ということなので、家族で構成されているのだろうと思いますが、詳しいことまでは映画ではわかりません。なぜ空賊のドーラ一家は良い人たちなのか?それは生い立ちにも関係あるのではないでしょうか?
と言うことで、今回はドーラ一家について徹底的に調査・考察していきます!
ドーラ一家10名のプロフィールをご紹介!
- マ・ドーラ(ママ)
- シャルル(長男)
- ルイ(次男)
- アンリ(三男)
- ハラ・モトロ(じっちゃん)
- カ(ポルトガル人)
- キ(エジプト人)
- ク(中国人)
- ケ(日本人)
- コ(セネガル人)
意外にもドーラ一家は10人もいた!そして、皆が家族ではなかったと言うことに驚いた筆者です。
マ・ドーラの夫は天才科学者だっと言うことにも驚きですね。また、じっちゃんとマ・ドーラの関係が謎でしたが、やはり恋愛関係にはなかったのだなと腑に落ちました。では、1人ずつみていきましょう。
マ・ドーラ(ママ)
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出典:スタジオジブリ
- マ・ドーラ
- 飛行船・タイガータイガーモス号の船長
- 50代
- 未亡人
- 頭脳明晰(そろばんを使いこなし、暗号解読にも長けている)
キャラクターモデルは実は、宮崎駿監督の母親らしいのです!びっくり。宮崎駿監督のお母様は賢く、勇気のある方だったのだろうと思います。
ドーラがまさしく勇気があり賢い女性です。ドーラ一家の長として威厳があります。言葉は「バカ共」「バカ息子共」など、きつくもありますが・・。息子たちからは尊敬の眼差し、信頼の眼差しを向けられています。
その理由は仕事(盗み?)をするための下調べを怠らない!そして、盗み実現するだけの技術がある。算盤や、暗号解読など・・。政府が使う暗号を解読できる空中海賊とは、なかなかインテリですよね。
マ・ドーラは目標を持ち努力できる方なのでしょう。そして、目標を達成させる強さ・賢さがある。素敵ですね。
そして!なんだかんだ優しいのです。別の思惑があったにしろ、シータを助けたいというパズーを仲間に受け入れます。おさげを切られたシータを抱きしめるシーンも。優しい…
マ・ドーラは女性であることを誇りに持ち、それでも男ばかりであろう空中海賊の船長として成功している。尊敬の念しか持てないですよね・・!素敵です。
シャルル(長男)
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出典;スタジオジブリ
- シャルル
- マ・ドーラの長男
- 30歳
- 筋骨隆々
- 兄弟の中で一番の力持ち
- 豊かな顎髭
- ルイからは「兄貴」アンリからは「兄ちゃん」と呼ばれている
- プティングが好き
パズーの親方である、ダッフィーと筋肉自慢からの喧嘩を繰り広げたシャルル。自分の筋肉に自信があるのだろうなと感じます。
そして3兄弟に共通して言えることですが、とにかくママ(マ・ドーラ)が大好き!と言うこと。基本的には言われたことを守ります。※母親であり、上司ということもあるのかもしれませんね。
シータのことが気に入り、飛行艇のキッチンでお手伝いをしていたシャルル。花を持ち「何か手伝うことある?」と現れたのが可愛くて筆者的には好きなシーンです。
ルイ(次男)
- ルイ
- マ・ドーラの次男
- 25歳
- 鼻の下にちょび髭がある
- ミンス・ミートパイが好き
- シータの魅力に一番に気がついた?
シャルルほどではないが、筋肉がついています。職業柄?体を使うことが多く、逞ましい体格なのかな?
シャルル同様、ママが大好きでありママに従順です。パズーが仲間になり、夜中に外の見張りへ行く際に毛布を渡したりと優しい一面もあります。
アンリ(三男)
- アンリ
- マ・ドーラの三男
- 20歳
- 頬にそばかす
- タイガーモス号の操縦を主に担当
- なんでも食べる
末っ子らしく?どこかお兄ちゃんたちを頼りにしているような雰囲気がありますよね。頼りなさそうなだと感じる反面、飛行船の操縦を任されていたり仕事はできるのかな?と言った印象です。
お父さんが天才科学者なので、もしかしたら1番の頭脳派だったりして。。!?
頼りなさそうと言いつつも、やはりそこそこの筋肉があることがダッフィーたちとの乱闘騒ぎでもわかりますよね。
マ・ドーラの三兄弟について!
シャルル・ルイ・アンリは、フランス君主の名前から来ているようです。
ラピュタの時代背景は「19世紀後半、産業革命期のヨーロッパを元にした架空世界」ということなのです。特にフランスに関係があるということではないようでうが、マ・ドーラがフランス君主に対して何か思うことがあったのかもしれませんね。
もしくは、特に明記されていませんが祖先がフランス出身という可能性、またはマ・ドーラの亡き夫がフランス出身という可能性もありますね。
なんにせよ、筆者的にはあの三兄弟の名前がまさかフランス君主から!?という感想でした。
ハラ・モトロ(じっちゃん)
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出典;スタジオジブリ
- ハラ・モトロ
- じっちゃんと呼ばれる
- タイガーモス号のベテラン機関士
- ドーラにタメ口を聞ける唯一の船員
- ドーラとは旧友でもある
ルイに「怒らせるとママより怖い」と言われているじっちゃんですが、パズーのことは「出来る弟子」として認めている感じです。パズーも見習い機械工ということで、タイバーモス号のエンジンを見て嬉しそうでした。じっちゃんとパズーには機械好きという共通点もあるようですね。
「パズーの物おじせず、努力を惜しまない感じ」をじっちゃんが感じとり気に入ったのかな?と感じます。
また、シータのことも「いい子だ」とマ・ドーラとチェスをしながら認めています。筆者的には2人の良さをしっかり見てくれるじっちゃんも良い人だなと感じます。
マ・ドーラとの関係は?考察!
マ・ドーラと同世代であり、対等な関係からもしかしてロマンチックな関係?!など想像してしまいましたが、どうやら今は違うようですね。
マ・ドーラの自室にて正装でチェスを楽しむ姿から、お互いを信頼しているパートナーのような関係なのかな?と感じます。そこには「愛」があるのでしょう!なんせ素敵な2人ですから。
しかしその「愛」とは「友愛」「家族愛」と言ったものなのかな?長い時間をかけ、いろいろなことを乗り越えて築いた2人ならではの関係だと考察します。
しかし!じっちゃんはドーラの父親の頃から一緒に働くメンバーだったとのこと。2人にも若い頃があり、もしかしたら過去にはお互いを意識したことがあったかもしれませんね。しかし、そこから関係が発展することはなかった。
じっちゃんは機関士として技術を究めてきた印象です。またその職業ゆえでしょうか?ラピュタやゴリアテに詳しい一面も覗かせています。マ・ドーラの支え・助けにつながりますよね。
このことからじっちゃんはマ・ドーラを仕事で支えようと思ったのではないでしょうか?マ・ドーラは仕事を愛しているから。自分が好きな相手の好きのものを守ろうと思ったのではないでしょか?
じっちゃんはとても素敵な男性というのが筆者の考察です!
カ(ポルトガル人)
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出典;スタジオジブリ
- カ
- ポルトガル人
- シャルルと似た風貌
- 右頬(目の下)に傷跡がある
キ(エジプト人)
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出典;スタジオジブリ
- キ
- エジプト人
- 右目に眼帯
- 髭がない
- 機械に強い(タイガーモス号のブリッジで無線機を操作・オートモービルの運転等)
ク(中国人)
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出典;スタジオジブリ
- ク
- 中国人
- 観察眼が鋭い?(パズーの家でシータの服を発見)
ケ(日本人)
- ケ
- 日本人
- 口髭がありクと容姿が似ている
コ(セネガル人)
- コ
- どじょう髭
- ちゃっかり者
カキクケコについて!
映画「天空の城ラピュタ」では呼ばれることがなかった5人ですが、小説版「天空の城らラピュタ」で名前が出ています。ちなみに、どのような経緯で5人が世界各国から集められたのかは不明ですが、「素質を見込み世界から集められた5人」とのこと!
ドーラ一家は空中海賊ということで、非道なこともするのでしょうが筋が通っています。
悪者からお宝を頂戴する良い海賊・悪者ですよね。そんなドーラ一家のお眼鏡にかなっったカキクケコですので、きっと素敵なメンバーなのでしょう!
ドーラ一家の信念がカッコ良すぎる!
マ・ドーラの若い頃が美人!シータに似ている?
魅力的な空中海賊の女船長マ・ドーラ。若い頃がわかる画像が映画の中にありましたね!
シャルルたちは「シータがママのようになっちゃうの?」と驚き顔でしたがその可能性もあったりして!?というくらい若い頃のマ・ドーラが美人さんなのです!
金曜ロードショーの公式ツイッターでもつぶやかれているほどに、似ているのです!
ちなみに、この頃の年齢は18−20歳と思われます。 これは天空の城ラピュタ (ロマンアルバム) ムックで、宮﨑駿監督がマ・ドーラの年齢ごとのスケッチから解ります。
10代から50代までのそれぞれのマ・ドーラがスケッチされています。
現在、シータからは「おば様」と呼ばれているマ・ドーラ。その2人には容姿的なことでは共通点はわかりません。しかし、賢さ・潔さ・人としての尊敬できる部分・美しさなど、性格的には共通点があるように感じます。
マ・ドーラは長男が30歳ということで、20歳の時に出産をされています。その後、夫はな亡くなり、ドーラ一家をまとめる、など想像を絶する苦労や出来事があったことでしょう。精一杯生きて、年齢を重ねた結果、現在のマ・ドーラの容姿になったと解釈します。
シワは人生の勲章と昔誰かが言っていました・・。まさに!マ・ドーラの顔のシワは人生の勲章なのではないでしょうか?
マ・ドーラの旦那さんは誘拐されてきた天才科学者⁉︎
映画の中でマ・ドーラの夫について語られる場面がありませんね。
しかし!マ・ドーラの人生で語らずにはいられないのは、亡夫が天才科学者であり、誘拐されてきたということです。
小説で、まだドーラが海賊だった頃に「拉致同然で夫を連れてきた」と記載されています。
拉致同然ということなので、夫の意思はどうだったのか?少しでもマ・ドーラに好意があったかは不明です。ですが、下記のことから相思相愛だったのかな?考察します。
- 50歳になるまで独り身を貫いている→夫を今でも思っている
- 息子たちを可愛がっている→愛する夫の忘れ形見だから
- 小説のラストで「あたしの惚れた夫のように立派な男になるんだよ」
ドーラの性格的にも、無理強いはしないのではないでしょうか?賢い女性ゆえ、海賊という職業ゆえ、打算的なことから天才科学者である夫を誘拐してきたのかもしれません。
しかし、好きではなかったら子供を授かる行為をしないのではないでしょうか?そもそも結婚をしなくとも海賊の仲間にするだけで良かったのでは?
小説のラストで「あたしの惚れた夫のように立派な男になるんだよ」とパズーに言っているように立派な人だったのでしょう。才能も性格も!パズーのように!
亡夫が発明した機械がたくさん!
天才科学者だったということで、彼がドーラ一家に残した発明品をご紹介!
ドーラ一家の飛行艇!タイガーモス号
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出典:Twitterより
- 全長 42メートル
- 全高 20メートル
- 全幅 54メートル
- 最高速度 約133km/h
- 武装なし
タイガーモス号を得てドーラ一家は海賊から空中海賊へと転身しました。ドーラの亡き夫がいなければ今のドーラ一家はない。
こんなとこにもマ・ドーラが未だ亡き夫を愛している理由なのかもしれません。映画のラストでは、タイガーモス号はゴリアテにコテンパンにやられてしまい壊されてしまいます。それはドーラ一家にとっても辛いことでしょう。
しかしマ・ドーラは「生きていることに意味がある」と思っているのではないでしょうか?また、タイガーモス号よりシータのおさげが切り落とされたことを嘆く素敵な方です・・
「もっといい船作ればいいんだ」とマ・ドーラは言いました。亡き夫のタイガーモス号は大切な船でした。しかし、そこにしがみつかないのがマ・ドーラだな〜と感じます。
思い出は大切に。しかし現実がある。だから前を向いて生きてく。そんなかっこよさを筆者は感じます。
二人乗りの飛行機械フラップター
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出典;スタジオジブリ
- 全長 約2メートル
- 全高 約1.2メートル
- 最高速 182km/h
- ホバリング・上昇・下降・前進・左右転回等が可能
- 定員2名
物語のラストで、タイガーモス号の代わりになった乗り物です。定員オーバーのため、わちゃわちゃしていたのがとても微笑ましいシーンですよね。
筆者が初めてフラプッターを見た感想は虫のようだな〜というものでした。しかし!すごいですよね。この機械!
安全面を考えるとちょっと不安にもなりますが、小回りもきき煙幕なども出せる!空中海賊にとってはとても便利な機械なのではないでしょうか?
そして。タイガーモス号はゴリアテに壊されてしまいましたが、フラプッターはドーラ一家の危機を救いました。マ・ドーラの亡き夫の発明品が残ってよかった!心からそう思います。
まとめ
憎めない悪党ドーラ一家について見てきました。ドーラ一家を深掘りしていくと素敵な空中海賊だな。。という印象です。
暴力をふるったりすることもあるのでしょうが、彼らなりの道理がそこにはあるのでしょう。そしてそれは善人を悲しませるようなものではないと思います。
ますます「天空の城ラピュタ」が好きになりました!これからも応援していきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。






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