天空の城ラピュタで気になる「ロボット」「ロボット兵」。
力は強く、優しい気持ちを持っているロボットに名前はあるのでしょうか?
どことなく風の谷のナウシカに出てくる「巨神兵」に風貌が似ているようにも感じます。
しかし、ラピュタの「ロボット兵」はナウシカに出てくる「巨神兵」ほど「破壊する」という印象が筆者にはありません。
もちろんとても強い兵器であるということは、物語の描写でもありますが・・
ということで!
今回は気になる天空の城ラピュタの「ロボット兵」について掘り下げつつ、
風の谷のナウシカ「巨神兵」との関係についても考察していきます。
天空の城ラピュタ ロボット兵の名前は?能力は?
天空のラピュタに出てくるロボット兵に名前はないようです。
ロボット兵でわかっていることは「戦闘用」と「園丁用」があるということです。
これは、空に浮かぶラピュタにいた心優しいロボット兵は「園丁用」なのでしょう。
そして、シータが攫われ、地下で見たロボット兵が「戦闘用」なのだろうと考察します。
それぞれのロボット兵について詳しく見ていきましょう。
ロボット兵のプロフィールを作成!
知っているようで知らないロボット兵。わかっていることを以下にまとめてみました。
- 身長344cm
- 体重238kg
- 戦闘、看護、園丁などのロボット兵がいる
- 柔軟かつ必要に応じて自在に変形する材質でできている
- 主人(ラピュタ王族)に対しての服従心
天空の城ラピュタで登場するのは、戦闘用・園丁用のロボット兵です。
ロマンアルバム天空の城ラピュタではその他に看護用のロボット兵がいるという記載があるようです。
大きさは戦闘用と園丁用で同じ設定のようです。それぞれの与えられた役割により、色が若干異なるようです。
身の回りのことをするためのロボットを作り上げているラピュタ族。
とても高い知能・優れた技術力を持っていた最強の一族だったのでしょうね。
もし、地上にいたら色々な危険にさらされ、多くの血を流すことになったことでしょう。
そんな争いを避けるために空へと居住地を移したのでしょうか??
では、映画「天空の城ラピュタ」に登場するロボット兵を見ていきましょう。
ロボット兵「園丁用」の能力は?
出典:スタジオジブリ
園丁という意味は・・庭つくり。庭師。植木屋。というのがあるようです。
確かに、ラピュタでシータとパズーが出会ったロボット兵は動物からも好かれ、植物を大切にしているなということが伝わります。
能力としては植物のお世話。庭の管理。といったことではないでしょうか?
植物を世話することで、その植物を食している動物が生きていくことができる。
結果的に動物の食事の世話をしている感じになり、動物からも好かれているのかな?と感じます。
園丁用ということで、戦うための能力はないようですね。
ロボット執事という感じなのかな?とも感じました。
客(シータ・パズー)に花を渡したりするのはおもてなしの心などもあったりするのでしょうか?
物語のラスト。シータとパズーが滅びの呪文「バルス」を使い、ラピュタは天空へ登っていきます。
その庭園(中庭?裏庭?)には園丁用のあのロボット兵の姿がありました。
天空の城ラピュタはシータたちが訪れるまで、人の気配のしない廃墟のような場所でした。
主人がいない場所でも園丁用のロボット兵は、庭・動物を世話し続けてきたのでしょう。
それが与えられた役目だから。そのために生まれてきたのだから。
ロボット兵は与えられた役目をひたすらこなすのでしょう。感情はないのだろうなと思いますが、長年お世話をしてきた動物・植物には愛着が湧いたのではないでしょうか?
懐いた動物の喧嘩を止めるシーンもありましたね。
多くの時間を動物・植物たちと過ごしたことで意志・感情が芽生えたのかなと感じます。
ロボット兵「戦闘用」の能力は?
出典:スタジオジブリ
戦闘用のロボット兵は以下のような能力があるかと思われます。
- 左右の目に大小二種類のビーム砲を装備
- 腕部の棘の間から翼膜を出し、胸からジェット噴射で飛行が可能
一見、園丁用のロボット兵と同じような外見ですが能力は全く違うようです。
戦闘用ロボットですから破壊することが使命でもあります。
ムスカが一瞬、王様?になった際に、戦闘用のロボット兵を使い人間との戦闘シーンがありました。
感情のないロボットを怖がり悲鳴を上げ逃げる人々。
怖くもあり、ロボットがどことなくかわいそうなシーンでもありました。
シータが初めてあったロボット兵はお城の地下にいた動かないものでした。
シータが口にしたラピュタ語のおまじない?に反応し、シータを救うために動いたロボット兵。
飛行石を無くしたシータを助けそして破壊されてしまいました。
飛行石がなくともシータにはラピュタ王族の血が流れています。
それを感じとり、最後までシータを守り、シータの願いを叶えるために戦ったのでしょうか?
とてつもなく優秀なロボット兵。平和な世界でその後活躍してくれることを祈るばかりです・・
ムスカみたいな人はラピュタ族でも稀だとは思いますが。。
素敵な考え方を持ったラピュタ族の人物が、感情ありのロボット兵を生み出したのかもしれません。
ロボット兵にモデルがいた!誰?
ロボット兵にはモデルがいると言われています。それがこちら。
- 装甲ロボット兵「ラムダ」:ルパン三世TV第2シリーズ最終話
- ラムダの進化系「シグマ」:ルパン三世TV第2シリーズ最終話
- 現金強奪ロボット:フライシャー・スタジオ製作『スーパーマン』第2話
ラムダとシグマは共に、宮崎駿監督が「照樹務」(テレコム)という名前で、脚本と演出を担当した「ルパン三世」TV第2シリーズの最終話「さらば愛しきルパンよ」という話の中で登場するロボット兵です。
宮崎駿監督は「気に入っていて一度テレビ(ルパン三世TV第2シーズン最終話)で使ったんですが、どうも心残りがありまして今回もう一度、使ってみたんです」と「THE ART OF LAPUTA」(1986年発行)の中で語ってるようです。
確かに!ラピュタに登場するロボット兵の面影があります。では詳しく見ていきましょう!
※ちなみに!「さらば愛しきルパンよ」はルパンファンの間でも人気のある話のようです。
物語に登場する「まきちゃん」はどこか「カリオストロの城」のヒロイン・クラリスにも似ているような・・!興味かる方はこちらをチェック!多分下記のDVDかと。。。!購入の際にはご自分で確認をお願いします!
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装甲ロボット兵「ラムダ」
出典:Twitterより
- 首にプロペラ
- 人が中に入り操縦可能
- 国防軍の依頼で永田重工で開発された装甲ロボット兵
体つき?がラピュタのロボット兵に似ている!
ラムダを操縦していた「まきちゃん」は開発者の娘なのですが、ラムダへの愛を感じました。
「おいで、ラムダ」とまきちゃんが言うと、従うラムダ。声に反応するように作られていたのです。
まきちゃんがラムダへ愛情を注ぐように、宮崎駿監督もラムダ・シグマに愛情・愛着があり「心残り」だった。
だからラムダ・シグマがラピュタでさらに進化したのではないでしょうか!?
ラムダの進化系であるシグマ
出典:Twitterより
- ラムダを改良した装甲ロボット兵
- 自律行動可能
- 一つの体に顔が二つ
まきちゃんによって制御プログラムを改変され、暴走したシグマ。
ラムダ同様に、声に反応していました。
顔が二つあり、ギョッとする見た目に感じた筆者です。
上記のポーズが、シータがお城の地下であった戦闘用のロボット兵が動き出した時に似ているな〜と言う感想です。
破壊を支持され、その後壊れていくロボットたちの姿はやはり悲しいなと感じますね。
ラムダ・シグマがラピュタのロボット兵のモデルになったのは納得の容姿です。
現金強奪ロボット:フライシャー・スタジオ製作『スーパーマン』第2話
こちらのYoutubeをご覧ください!
2分6秒あたりに出ているのが、現金強奪ロボットです。首にプロペラがあり、長いて手がどことなくラムダに似ているように感じますね。
1941ー1943年に制作されたアメリカのアニメです。
先ほどのルパンは1980年に放送されました。
シグマ・ラムダは、フライシャー・スタジオの現金強奪ロボットのオマージュだそうです!
ラピュタのロボット兵はこのロボットから始まった!と言うことでしょうか!
風の谷のナウシカ巨神兵とロボット兵との関係は?
上記のラピュタのロボット兵と、ナウシカの巨神兵をよくご覧ください。
似ているようでにかなり違っていますよね。比べてみました。
ロボット兵(ラピュタ) | 巨神兵(ナウシカ) | |
大きさ | 344メートル | 50メートル以上? |
重さ | 238キロ | とても重い(1tとか・・?) |
体 | 自律式の半有機体ロボット | 人工生命体 |
デザイン? | 宮﨑駿監督 | 庵野秀明監督 |
上記から、ロボット兵と巨神兵は関係がなさそうだということが考察されます。
ナウシカとラピュタと言うのは、どことなく似ているような気がしますよね。
トトロや魔女の宅急便とはまた違った雰囲気です。
ナウシカ・ラピュタはなんとなく同じジャンルと考え、ロボット兵と巨神兵が似ていると感じたのかな?
まとめ
天空の城ラピュタに登場する「ロボット兵」についてみてきました。
調べていくと色々と奥深いな〜と言うのが感想です。
名前はなく「ロボット兵」と呼ばれており、モデルはルパン三世に登場していた!ナウシカの巨神兵とは関係がなさそうです。
天空の城ラピュタをこれからも応援していきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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