ユキちゃんは既に死んでいて、猫の国は死後の世界という気になる「猫の恩返し」の噂があるようです。
ユキちゃんは可愛い白猫で、ヒロイン・ハルを導いてくれる存在です。そして、ラストでは猫の国の王子様と婚約して幸せになるのであろう!という感じですよね。
それがまさかの逆を行くような噂。。どういうことなのか?検証・考察していきたいと思います。
ユキちゃんは既に死んでいる?原作・映画の設定は?
「猫の恩返し」には原作があります。それがこちら。
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白くて可愛いユキちゃん。映画の設定と原作の設定を確認していきましょう。
- 原作ではユキちゃんはハルの飼い猫であり、(物語が始まる)7〜8年前に死んでしまったという切ない設定があるようです。
- 映画では、ユキちゃんはハルにお腹が空いているところを助けられた猫ちゃん。(お魚クッキーをあげたシーンがありましたね!)
映画ではユキちゃんとハルの接点は少ないですよね。ハルがお魚クッキーをあげたあとユキちゃんがどうなったのかは明言されていません。
映画でユキちゃんが死んだという設定が明確に設けられなかったのには理由があると言われています。猫の恩返しは全体的に明るい雰囲気があるため、ユキちゃんの死については書かれなかったということのようです。
しかし気になるのが、ユキちゃんは人間界では「声のみ」なのです。ハルをバロンがいる「猫の事務所」に導きました。ハルを猫の世界から救うためと筆者は考察しています。
猫の世界の住んでいる王子様・ルーンは人間界にお魚クッキーをゲットするために来ていた。しかし、ユキちゃんはハルを救いたいが来ていない。来たくとも来れなかったのではないでしょうか?
何かしらの理由で。ルーン王子は身分が高いので行き来ができた可能性もありますね。
ハルを迎えにきたナトルは猫王の第秘書という立場だから人間界に来れたのでしょうか。
ユキちゃんは猫王のお城で給士という立場だから人間界にいけなったという可能性もあります。もしくは・・既に人間界では死んでいるので、人間界にはいけないということも考えられるのではないでしょうか?しかしユキちゃんがハルをどうしても救いたかった。ハルがお腹を空かせていたユキちゃんを助けてくれたことがとても嬉しく忘れられなかった。ハルはユキちゃんの恩人だったのでしょう。そして恩返しをしたいという強い思いから声がハルに届いたという考察もできますよね。
原作と映画での違いがわかりました。しかし、映画でのユキちゃんは死んでいるとも言い切れないように思います・・さすがスタジオジブリですよね!色々とその背景について自分なりの解釈・考察をさせてくれる!
次の章では「猫の国」についてそしてユキちゃんについてもう少し掘り下げていこうと思います。
猫の世界は死後の世界⁉︎
出典:スタジオジブリ
猫の国についてみていくにはこのムタさんがハルに語った、猫の国についてセリフ気になります。
「ありゃあまやかしだ。自分の時間を生きられないヤツの行く所さ。」
出典:猫の恩返し
「自分の時間を生きられないものがいくところ」。自分の時間がない=死んでいて自分の時間がないとも解釈できますよね。
うーん深い。。
原作者である柊あおいさんは猫の国を「ペットをなくしても、その子たちは別の世界で楽しく暮らしている」というイメージで書かれたそうです。
ペットを飼っている人は家族として一緒に暮らしています。家族が亡くなった時、違う世界へ旅立ちそこで楽しく暮らしていたら・・という思う気持ちが猫の国の根底にあるということですよね。
確かに猫の国は幸せそうですよね。猫王が暴走していましたが・・笑
猫の国は、生きている猫もいくことができるようなのです!死んだ猫と一緒に暮らせる。
凄いですよね。生きている者も行けるから、ハルたちも猫の国に入ることができたのですね。
しかし生きている猫と死んでいる猫で決定的に違うことがあります。それが、死んでいる猫は国の外へ出られないということ。
この掟を鑑みると、ルーン王子は生きているから人間界(猫の国の外)へいくことができた。
ユキは好物のお魚クッキーを人間界へ買いにいくことはできない。ユキの好きなものをゲットしてプレゼントしたいと思ったルーン王子が人間界へ行った。
ユキはルーン王子の無事を祈っていた。そして車に轢かれそうになったルーン王子をハルが助けてくれた(ユキの時と同じように!)そして、ハルが無理矢理猫の国へ連れてこられそうなこと、それはハルにとっては幸せではないだろうと考えたユキがハルに声を届けたということなのでは?と考察します。
猫の恩返しとはユキちゃんからハルへの恩返し?
出典:スタジオジブリ
何が猫の恩返しなのか。。筆者はの猫王からの恩返しとユキちゃんからの恩返しがあると考察します。猫王が考える恩返しが以下。
- ルーン王子を救ったハルを猫の国へ連れていくこと
- みんなの憧れルーン王子と結婚させてあげる
ユキちゃんからの恩返しがこちら。
- 飢えから自分を救ってくれたハルにいつか恩返しがしたかった
- 猫の国から救うこと
ハルにとってははた迷惑な猫王からの恩返しでした。しかし猫の国へいくことでバロンに会い、ムタさんに会い、ユキに再び会えた。
そして今までの自信のない自分から、自分の時間を生きようと前向きな自分になれた。
猫(ユキ・ルーン王子)を助けたことで猫の恩返しを受けることになったハル。
そして新たな自分へとなったことが一番の猫の恩返しだったのではないでしょうか?
それが「猫を助けてよかった」と微笑みながら言ったハルに表れているのではないかと感じます。
猫(ルーン)を助けた大変な目にあったハルですが、結果よかった。人生とはそういうものなのかなと思います。物語のようにこれがあーしたから結果こうなった。とはっきりわからないかもしれませんが、自分に正直に進んでいったら結果はきっと良くなると信じたいなと筆者は感じました。辛い時はありますよね。しかしいつか・・!と希望を持っていいのかなと・・・!
スタジオジブリの作品は前向きになれます!本当に素晴らしいですよね!
まとめ
猫の恩返しのユキちゃんについて考察・検証してきました!
原作には意外にも衝撃的な設定「ハルの飼い猫で既に死んでいた」があり驚きました。
しかしだからこそ、色々と考えさせられるな〜と改めて感じています。
これからもジブリ作品を楽しみにしていきたいですね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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