「紅の豚」に登場する魅力的なヒロインたち。それは、2人の女性。
- マルコと幼馴染であり、飛行艇乗りたちを魅了する歌姫・フィオナ
- マルコの本質も見抜き、外見では人を選ばない強い芯を持った若き飛行艇整備士・ジーナ
2人ともそれぞれに違った個性があり、それぞれがとても魅力的です。
マルコも人?としてとても素敵なのでどちらのヒロインと結ばれてるのかかなり気になるところです。
そして、それをはっきりと書かずに視聴者の想像に任せているのがさすが、ジブリ。さすが宮崎駿監督ですよね。
そこで、想像力をフルに使い、マルコは一体どちらのヒロインと結ばれたのか!わかる限りの情報を元にして、考察していきます。
ヒロインはフィオ?ジーナ?
ヒロインの定義というのは、こちらのWikiによると物語の中には1人という決まりはないとのこと。
ただ、2人以上の主要女性キャラクターがいる際は「メインヒロイン」「サブヒロイン」に分かれることがあるようです。
果たして、紅の豚では「メインヒロイン」となるのはどちらなのか?
宮崎駿監督の中では、どちらがメインヒロインで!との考えはなかったのではないでしょうか?それぞれのヒロインについてみていきましょう。
ヒロインはフィオ?
紅の豚の映画パンフレットの中に、ポルコがフィオに関して思っている事?設定を宮崎駿監督が語っている箇所があります。
「人類は地球にとっての癌細胞だと思っても、でもフィオみたいな癌細胞に出会うと、ああいいもんだなと思う訳ですよ。(フィオ)個人がいいっていうよりも、人間は棄てたものじゃない。そういう風にして気を取り直して生きていくのが、我々思うから」
マルコの人生において、きっとフィオは重要な存在なのだろうと感じる文章ですよね。
人間に嫌気、絶望するようなことがあり豚になったと思われるマルコ。しかしフィオとの出会いは、彼女のような人間がいるなら、人間も棄てたものじゃないとマルコに感じさせるものだったのではないでしょうか。
「人間」という存在が地球にとって「癌」であると考えるマルコにとって、フィオは生きることが少し楽になるような存在なのかな。
フィオは、物語のラストでマルコにキスをしました。
このシーン!
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出典:スタジオジブリ
フィオがマルコに好意を持っているのは確かですが、フィオはこの時17歳という設定です。
マルコの年齢設定については、詳しく書かれていません。しかし、映画パンフレットの中で宮崎駿監督はマルコについて「中年を迎えたブタ」と書いています。
そもそも、中年というのは40歳から50歳くらいをさすようです。
物語からもわかるように、フィオがマルコにキスをし、好意を寄せはじまたのが17歳。
カーチスとマルコの決闘の後、フィオとジーナは友達になり、マルコとの恋の行方について分からずじまいい・・。
もし2人が恋仲になるのであれば、それはフィオが20歳になった後でしょうね。
ということで、フィオ間違いなく、マルコの人生に、そして「紅の豚」に大きな影響を与えるキャラクターでありヒロインですよね。
ヒロインはジーナ?
出典:スタジオジブリ
フィオはマルコに、人間も棄てたものもじゃないと思わせた人物・ヒロインです。
ジーナはマルコにとって、「幸せにしてあげたい、しなければいけない相手」なのではないでしょうか?
宮崎駿監督は、映画パンフレットで以下のように話しています。(抜粋した文章を載せています)
ベルリーニが精神的に参っているのを見て、なんとかしてやりたい。しかもジーナに惚れているのを知っているから、あいつと結婚してやってくれときたと思うんですよ。
〜省略〜
ベルリーニは、そのまま戦場へとんぼ返りして、死んじゃったんです。豚はジーナにちゃんとした亭主をもたせないといけないと思い込んでいる。穴埋めしなきゃいけないと。出典:紅の豚映画パンフレットより
ジーナはマルコのことが好きで、マルコが自分の庭にくることを待ち続けている。
マルコもジーナがことが好きなのは確かです。ジーナは幸せにしたいが、相手は自分ではないと考えるいるように感じます。
ジーナのために生きているとまでは、言い切れませんが、マルコの人生に大きく関わっているのがジーナ。こちらも正しくヒロインです。
好きだけど、決して一緒にはならないのかなと感じる2人。筆者的にはどこか、ヨーロッパ的な大人な恋だなと感じてしまいます。
結婚することだけが幸せではない。何を大切にして、どう生きていくのか・・。
そんなことを感じさせる大人な2人ですよね。
マルコと結ばれるのはフィオ?ジーナ?
ヒロインであるジーナとフィオの2人。
どちらもマルコに好意を寄せているのははっきりしています。
それもLOVEの方の好意です。物語のラストには、ヒロインのどちらとも結ばれたかわからない状況でした。
そして、ヒロインの2人が友情を育んでいるとフィオの声で説明され終わりましたね。
ジーナの賭けはどうなったかはヒロイン2人の秘密とも。
これは、色々と想像してしまいますよね。
- マルコとフィオが結ばれた
- マルコとジーナが結ばれた
- マルコはヒロインのどちらとも結ばれなかった
考えられるのは上記の三つ。
マルコとフィオが結ばれた?
出典:スタジオジブリ
映画のラストまで、マルコが抱くフィオに対する好意は
LOVEではなくLIKE
なのかな。と筆者は感じました。
間違いなく、マルコはフィオのことが好きです。しかし、マルコは強い信念があり、それを曲げることはないのかな。とも感じます。
強い信念の一つは、やはり「ジーナを幸せにすること」。しかし、これは自分がジーナと結婚するということではなく、ジーナが幸せになれるようにアシストし、ジーナの幸せを見守る。ということ。
ジーナが幸せになるより先に、マルコが誰かと結ばれるということはなかったのではないでしょうか?
フィオのことはもちろん好きでしょうが、フィオと2人で幸せに!という将来をマルコが望んだだろうか。。。と思ってしまいます。
フィオは、元気な女性ですよね。そして、ピッコロ社を継いでしっかりと自分のすべき事・やりたい事が分かっている、自立した女性。
フィオの親族はとてもが大家族でしたね。時代なのか、家系なのか子沢山!そしてパワフルな女性ばかり。だから、フィオも結婚し子供がたくさんできたかもしれない。
または、フィオは結婚することよりも、一流の飛行艇整備士として生涯を全うしたかもしれません。
どんな人生だったとしても、きっとマルコとの関わりはあっただろうな、そうあって欲しいなと願ってしまいますね。
マルコはジーナと結ばれた?
出典:スタジオジブリ
マルコとジーナには深い絆を感じます。
それは、結ばれないからこその関係なのかもしれません。プラトニックだからこその愛というのはやはりあるのではないでしょうか?
マルコはジーナにちゃんとした旦那を持たせなければいけないと考えています。
その「ちゃんとした旦那」に、豚であるマルコはあてはまらないと、マルコ自身が考えていそうですよね。
だから、もし!
ジーナと結ばれることがあるのであれば、それは人間に戻った時なのでしょう。
出典:スタジオジブリ
どうのように豚に戻れるのかはわかりません。そして、マルコ自身も望んでいるのかわかりません。
ジーナの人生は、きっと最後まで、飛行艇乗りたちのマドンナだっただろうなと思います。
マルコもジーナも、本当に人生の終盤。お互いの人生を終えようというタイミングでは、結ばれたかどうかに関わらず、一緒にいそうな気もしますよね。
そんな、ソウルメイトのような2人なのではないでしょうか。
マルコはどちらとも結ばれなかった?
筆者的には、これが一番可能性が高かったのでは?と感じます。
恋愛的な意味で、マルコは誰かと結ばれたいと思っていないのではないでしょうか?
フィオもジーナも、マルコは幸せになって欲しいと思っている。ジーナに関しては幸せを世話しなければ!と思っていそうな感じですよね。
マルコはやはり魅力的なのでしょう。だから、フィオとジーというとても素敵な女性2人から好意を寄せられている。
そして、どちらも選ばず、ただ彼女たちの幸せを見守り、関わっていく。
人生の最後まで、飛行艇乗りとして生きたのかな?と思います。
それが、マルコにとって最良の選択であり人生だったのかな?そうであってほしいなあと、紅の豚ファンである筆者は心から願います。
出典:スタジオジブリ
まとめ
「紅の豚」のヒロインはフィオとジーナの2人!
筆者の考察では、マルコはどちらのヒロインとも結ばれないが、生涯関わりはあったのではないだろうか?
ということでした!
年齢を重ねるとまた、違った見方ができるようになりそうで楽しみです!
ここまでお読みいただきありがとうございました。