「塔の上のラプンツェル」でかなり気になるのが育ての親?ゴーテルとラプンツェルの関係です。
「あなたのこと大好きよ」と言葉では何度もラプンツェルに愛情を伝えていましたが、どことなく嫌な感じがしますよね。
果たして、18年間ラプンツェルを育てたゴーテルはラプンツェルに愛情があったのか・・本当にゴーテルは悪い奴なのか・・?
今回は、赤ちゃんの時に誘拐されたラプンツェルと
ラプンツェルを育てたゴーテルの関係について考察を交えつつ掘り下げていきたいと思います。
ゴーテルとラプンツェルの関係は?
ドリームフライヤーに10年乗ると、1年未来へ行くことが出来ます。なぜなら乗ってない人は11年過ごしているから。言い方を変えれば、相対的な若さを保つことが出来るんですね。
これが相対性理論。バズも光速に近いフライトを何度もしたから自分だけ若くなっちゃったね。ゴーテルは光速で飛べ pic.twitter.com/WmDhTZa90B
— コバ (@koba_04_15) September 8, 2024
ゴーテルとラプンツェルの関係は以下のような言葉で表せるのではないでしょうか?
ラプンツェルにとってゴーテルとは・・
- たった一人のお母様。
- 自分(と髪の毛)を守ってくれる唯一の見方(外は悪い人ばかり、皆髪の毛を狙っている)
↓
- 誘拐犯
- 髪を狙うも育ててくれた人
という考えに変わったのではないでしょうか?
ラプンツェルは決してゴーテルが嫌いではなかった。むしろ好きだと思っていたのではないでしょうか?
外のことを教えてくれるのは母のみ。ゴーテルはラプンツェルが好きな料理を知っていたり誕生日には3日ほどかかる場所まで絵具を買いに行ったりしていた。
ゴーテルの性格の悪さもラプンツェルの素直さでうまく行っていたのかもしれませんね。
しかし本当のことを知ったラプンツェルはあっさりでした!
外の世界で恋・冒険・など楽しいことがたくさんある。
ゴーテルは嘘をついていたとわかり許せなかったのでしょうね・・
ゴーテルにとってラプンツェルとは・・
- 自分の永遠の若さのために必要・利用できる存在
- 誘拐してきた子供
ゴーテルは何よりもラプンツェルの髪の毛(魔法の力)が欲しかった。
自然にその力を使うためには、ラプンツェルと親子関係になることが一番だと考えたのではないでしょうか?
ゴーテルを母親だと思いこませて外は怖い所と教えれば、ラプンツェルの力を自分のものにできる。
王・王妃にラプンツェルの存在がバレることはないと思っていたのではないでしょうか?
ゴーテルはラプンツェルに愛情があった?
赤ちゃんの時からラプンツェルを18年間育ててきたゴーテル。
ラプンツェルの「魔法の髪の毛」のためとはいえ、大切に育ててきたことに変わりはないでしょう。
ラプンツェルは塔の中で快適?に過ごせるよう、料理・裁縫・ヨガなどもできます。
それはゴーテルが教えたのか、本などをラプンツェルにプレゼントしたかではないでしょうか?
また物語の中で、
- 片道3日間かかる場所までラプンツェルの誕生日プレゼントを買いに行った
- ラプンツェルの好物を把握していた
ということもわかっています。
好意がなければ手のかかる赤ちゃんの頃からのお世話はできないのではないでしょうか?
しかし・・・ゴーテルの愛情は「条件付きの愛情」だと感じます。
ラプンツェルの魔法の髪を使うための愛情。
全ては魔法の髪を使う自分のため・・・
ほとんどの親は子供に対して「無償の愛情」を持っているのではないでしょうか?
「将来子供にこうなって欲しいな〜」という希望はあるものの、
「将来自分にこうして欲しい」と見返りを求める方は少ないのではないでしょうか?
ゴーテルは、ラプンツェルが赤ちゃんの頃から魔法の髪を使って若さをたもっていた。魔法の髪の毛を持っているラプンツェルはゴーテルにとって宝物だったに違いありません。
しかしゴーテルはラプンツェルの幸せを全く考えていなかった。
外の世界へ行ってみたいというラプンツェルに対してそれはひどい態度でしたね・・
ということでゴーテルはラプンツェルの魔法の髪を愛していて、ラプンツェルへの愛情ではなかったと考察します。
ゴーテルはラプンツェルを道具と思っていた
ゴーテルについて調べていると一冊の本にだどりつきました。
それがこちら。
「みんなが知らない塔の上のラプンツェル ゴーテルママはいちばんの味方 」
ゴーテルの生い立ちが描かれた本です。詳しくは書きませんが、そうだったのか!
と思うことも。。。
また、映画「塔の上のラプンツェル」ともリンクする部分が出てくるのですが、そこにびっくり!え!ラプンツェルそんなことになっていたの?
※ここより下ネタバレになるので読む方ご注意ください!※
ラプンツェルは頭の中で絵を描いたりとパスカルと狭いながらも楽しく暮らしていましたよね。映画の当初は。
この場面。実はラプンツェルの夢の中の出来事だったのです。
ゴーテルではなく、奇妙な三姉妹(この方々も魔女)が作りあげた夢の世界にラプンツェルはいるのです。そもそも、元々の金の花はゴーテルの母親の所有物であった。
映画の通り、その花の力がラプンツェルの髪へ。その力でゴーテルのお姉さん2人を蘇らせるためにラプンツェルは10年間眠ったままであり、その際に見ていたの夢が塔の中の生活。訳あってその夢から目覚めたラプンツェルですが、今までが夢なんて思っていない。
ゴーテルだけが急にラプンツェルの母にならなければならず…
ラプンツェルが赤ちゃんの時にさらってきたゴーテル。お世話は一切せずに乳母に任せきり。あとはお手伝いのおばあさんに。
そこには愛情はなかったのです。元々自分たちのものだった金の花を奪っていったラプンツェルの両親には怒りしかない。赤ちゃん(ラプンツェル)のお世話も一切しない。
愛情が生まれるはずがないのです。だから、本の中でゴーテルはラプンツェルのことを「花」と読んでいます。
自分が若返るため、姉たちを生き返らせるために必要な「花」。
だから、ラプンツェルが目を覚まし「外の世界に光を見にいきたい」と言った時にあれほど怒ったのです。道具なのに何を言っているのか?花は私の物なのに。
愛情があり、ラプンツェルを1人の人間として認めていれば閉じ込めたりしないでしょう。
ラプンツェルはゴーテルにとって道具だったのだなとこの本を読んで実感しました。
さらに色々と面白いことがあるようです!そして、ディズニーの他のヴィランとも関わりがあるようです!気になる方はぜひ読んでみてくださいね!
ゴーテルの最後について考察
ゴーテルの最後について考察していきます。
ユージーンがラプンツェルの髪の毛を切った子によって、ゴーテルにかかっていた魔法が解け老婆になります。
ゴーテルに最も大切なことは「自分が美しくいること」ですよね。
割れた鏡で年老いた自分をみてうろたえます。そしてパスカルの機転でつまづき窓から落下・・
普通であればあの窓から落下すればもう見れないほどの体になっているはずですよね・・
しかしゴーテルは400歳。最後は炭になり消えていく・・消えるという悲しいラストでしたがさすがディズニーという感じですよね。
18年間一緒にいたゴーテルに対してラストのラプンツェルは冷たい!という意見もありますが、なんとも難しいですよね。
ラプンツェルの気持ちを思うと複雑です。
自由をずっと奪われ、家族を奪われていたわけです。
それはもうなんともいえない気持ちでしょう。それまではずっと信じてきた母親だったわけですし・・
灰になり消えたことでラプンツェルの気持ちも少しは整理できたのかもしれませんね。
まとめ
ゴーテルとラプンツェルの関係について見てきました。
自分の欲望のために大切に育てた子供・・なんともグッと苦しくなる感じです。
大好きな「塔の上のラプンツェル」ですがこれからはさらに深く見れそうです!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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