ポニョのお母さん・グランマンマーレは海の女神。
女神と言われて納得の、美しい容姿と落ち着いた雰囲気ですよね。
しかし!あの美しい容姿からは信じられないのですが、その正体は「チョウチンアンコウ」。
えーーーー!!と驚きが隠せマンでした。と、同時にそのような考えが浮かぶ宮崎駿監督は素晴らしい!と尊敬の念が深まりました。
正体がチョウチンアンコウというだけで、グランマンマーレへの興味が湧くと同時に他にはどんな秘密があるのだろう。と気になりますよね。
ポニョの母・グランマンマーレについて考察し掘り下げていきたいと思います。
グランマンマーレの正体はチョウチンアンコウ!だから足がない!
グランマンマーレの正体がチョウチンアンコウであることは宮崎駿監督の著書「続・風の帰る場所―映画監督・宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか」に書かれています。
チョウチンアンコウは深海魚。水深200メートル以上に生息しています。太陽の光は届かず真っ暗な場所。チョウチンアンコウは頭から伸びている光る釣竿のようなものがあります。
その突起は「誘引突起」。獲物をおびき寄せます。
※チョウチンアンコウについて詳しくはこちらをご覧ください。UTokyo
獲物からすれば、とても魅力的なものということですよね。
グランマンマーレは海の女神。海なる母というのが公式設定のようです。
海からあらゆる生命体が誕生したと言っても過言ではないですよね。
全ての生物が始まる場所の女神。多くの生き物を魅了してきたのではないでしょうか?
獲物が魅力を感じる誘引突起。多くの生き物を魅了するグランマンマーレ。通じるもんごああるのでは!?
なんて思っていたら、グランマンマーレはこの誘引突起なのだとか。
光輝き、皆を魅了するグランマンマーレ。確かに誘引突起…。
グランマンマーレの足は、チョウチンアンコウの本体?に当たるようです。ですので、映画の中でグランマンマーレの足が描かれていることはありませんでした。
好きな顔のジブリキャラ、グランマンマーレ pic.twitter.com/DMGq2QH79k
— チリ (@sindoiyametai) June 8, 2024
本当は怖い…チョウチンアンコウの交尾
上記の記事にも少し書きましたが、チョウチンアンコウの交尾がかなり独特…少し怖いと筆者は感じました。下記の記事の部分。
メスを見つけたオスは、その体にかじりつき、そこからオスの組織と循環系はメスに融合してしまう。メスの血液から栄養を得られるようになる代わりに、オスは目やひれ、歯、ほとんどの内臓を失い、メスが産卵できるタイミングに備える「精子バンク」と化すのである。出典:日本経済新聞
メスに取り込まれるオスといった感じでしょうか。
自然界の中では、チョウチンアンコウ以外にもいますよね。例えば、カマキリも産卵のためにオスを食べる。出産にはそれだけ栄養が必要だということですね。
もしかして、グランマンマーレの数ある夫の中には、グランマンマーレの一部になった方もいたのかな…なんてちょっと怖い想像もしてみたり。
グランマンマーレは年を取らない、美貌の持ち主。一部になっても良いからずっと一緒にいたい!という夫がいても不思議ではないですよね。
夫がフジモト1人ではない!理由は?
グランマンマーレの夫がフジモトだけではありません。
グランマンマーレは海なる母。誰か1人だけのものになるわけにはいかないのでしょう。
さらに、昔と違い海は汚れている。グランマンマーレにはやらなければいけないことがあるのだろうと想像できます。
グランマンマーレから生まれたポニョは強い魔力を持っているようです。海をデボン期のような力で満ちている状態にするためんには、グランマンマーレから産まれる子供達が必要なのかもしれません。
だから、夫はフジモトだけではなく、たくさんいる設定なのではないでしょうか?
海を守ためにグランマンマーレはたくさんの夫がいるのかな?と感じます。
チョウチンアンコウは出産のために夫を吸収する。グランマンマーレが夫を吸収することはないでしょうが、フジモトも魔法使い。他の夫たちもやはり、魔法使いである可能性が高いのではないでしょうか?
それは全て海に力が戻るため。と考察します!
グランマンマーレが宗介の家の電気を消した理由は?
ポニョの暴走の嵐が去った後、宗介の家にお泊まりするポニョ。リサはひまわり園へ。
そんな様子を海から見守るグランマンマーレとフジモト。
グランマンマーレは、宗介の家の電気を消します。
「家に灯りがあると、その灯りで船乗りたちが励まされる人もいるから。宗介は家で灯りをつけていて。」というような趣旨のことを、リサが宗介に言っていた灯りです。
グランマンマーレがその灯を消したのは何故か?
激しい嵐が落ち着き月の明かりが出た。宗介・ポニョは安らかに眠くなり、海も穏やかになりましたよね。そしてグランマンマーレの力で船の灯りも復旧。
リサが宗介に伝えた、励ましの灯りはとりあえず必要なくなり、宗介とポニョがゆっくり眠れるように電気を消したのではないでしょうか?
海底・ひまわり園でグランマンマーレとリサが話している内容は?
海底・ひまわり園に宗介とポニョが連れてこられる前。リサとグランマンマーレは2人きりで何かを話していました。
その内容は、映画では分かりません。
その2人を見て?会話を聞いて?ひまわり園の利用者・ご婦人方が「リサさんも辛いだりね〜」とのセリフが。※こちらのセリフの考察・解説の記事はこちら!
上記のご婦人方のセリフから真剣な内容なのかなと想像できます。
このセリフの後、ポニョは人間になります。宗介がポニョを受け入れたからです。
グランマンマーレと宗介は、この5歳・2人のお母さん同士。ポニョがいくら人間になりたい!なれた!となっても、子供だけで、生きて行くことはかなり難しい。
海のように自由に生きて行くには、大人になり人間界のこともある程度知る必要があるのではないでしょうか?だからこそ、ポニョが大人になるまでのサポートをグランマンマーレはリサにお願いしたのではないでしょうか?
1人の母親として。
リサもその気持ちはわかるから承諾。しかし!一方的なお願いではないように感じます。
なんせグランマンマーレは、海の女神様です。
リサの夫・耕一は船乗り。危険なこともあるであろう海で仕事をしている時間が長いですよね。
耕一に加護が与えられたにでは?と考察します!。耕一は宗介の父親です。人間的にもきっと素敵な人でしょう。
そして、今後はポニョの親代わり。もし!ポニョと宗介が結婚したら義理の親子になります。今から親戚関係スタート!と言った感じではないでしょうか?
壮大な親戚関係ですが笑
一方的な関係ではなく、対等に付き合っていきそうな感じがする、ポニョ家と宗介家。
どんな家族になっていくのか。想像するのがとても楽しみですね!
最後、去って行くグランマンマーレにリサが言った言葉(セリフ)は?
「あなたも、グランマンマーレ!」
上記は、宗介がポニョを受け入れ世界が救われた後。グランマンマーレがリサたちと別れるシーンの、リサのセリフです。
このセリフが聞き取れなかった方が多かったようです。
このセリフの前に、グランマンマーレが「ありがとう」と言っているので、それに対する返答ということでしょう。
聞き取り辛い言葉があることも!そんな時はテレビの字幕機能、DVDやBlu-rayでも字幕を出して楽しむのもおすすめです!
まとめ
グランマンマーレについてみてきました。
美しいものには棘があるというのは結構、当たるのでは?と個人的に思っています。グランマンマーレにもそんな部分があるのかな?そんなミステリアスなところも魅力の一つ。
なんと言っても海の母・海の女神。色々想像するのも楽しいですね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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