ポニョのお父さん・フジモトは容姿・言動から突飛な人物という印象です。
髪の毛・お化粧?は派手、服装も派手目が好み?フジモトは悪い人ではない!というのは伝わってきますよね。フジモトって何者なのか?名前的に日本の血が流れていそう…
そして驚くことに!フジモトは、海底二万マイルのクルーだったのです!これにはビックリです〜
フジモトが生成?しているあの金色の液体は一体何の溜めたのでしょうか?
ポニョが放出させてしまった、金色の液体はとてつもないパワーがあることは間違いない!しかし、悪事に使用したのではなさそうです。そもそも金色の液体は何なのでしょうか?
気になる点がいっぱいのフジモトについて考察、掘り下げていきます。
フジモト簡単プロフィール
- 名前 フジモト
- 肩書き 海の眷属として生きる魔法使い(元人間)
- 乗り物 潜水艦・ウバザメ号
- 使える魔法 水魚・魔物を操る 水槽生物を除ける結界を張れる
- 年齢 200歳以上?
- 特徴 高い鼻・スラットした体つき・派手な化粧・海を愛している
- 洋服 ジャケットを数種類持っている
ポニョの父親にして、“母なる海”のグランマンマーレを妻に持つ。グランマンマーレには頭があがらないフジモト。
人間を辞めてからかなり時が経過しているので、陸に上がると、肌の乾燥を防ぐため海洋深層水を自分の周りに散布する。→リサに除草剤をまく変人だと思われた。
あの派手な出立ちで、ジャケット姿で噴射機を背負って、シャーシャー何かを撒いていたら、それはもう変人と思われても仕方ないように感じますよね。笑
物語のラストで、ひまわり園の入居者である老婦人たちと関わりができる。老婦人からは「悪い人ではない」とのお墨付き?をもらっている。
ひまわり園のご婦人方は人を見る目がありそうな気がします。本質を見てくれそうですよね。だからこそ、フジモトは悪い人ではないのでしょう!
フジモトは海底二万マイルのクルーだった!
フジモト「これは除草剤ではありません」
フジモトは、ジュール・ヴェルヌのSF小説『海底二万マイル』に登場する潜水艦・ノーチラス号の唯一のアジア人で、少年のころにグランマンマーレ(後に登場:ポニョのお母さん)と出会い、恋に落ちたそうです。➡️続く#崖の上のポニョ #金曜ロードショー pic.twitter.com/YqHyrQJFca
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) May 6, 2022
金曜ロードショーの公式Xにて上記の投稿が!
海底二万マイルのノーチラス号のクルーだったのです。ちょっと興奮しました。
そんな設定があったとは。しかも、唯一のアジア人にして、少年時にグランマンマーレに恋をする。壮大な経験をしてきたのですね、フジモトは。
※話がそれますが、ノーチラス号、ネモ船長がでている海底二万マイル。筆者は「七つの海のナディア」を思い出しました!宮崎駿監督とも関わりのある庵野秀明さんが総監督されていた作品です!よこればそちらも!とても面白かった記憶があります。
人間を辞めたくなった原因に、このノーチラス号のクルーだった時の経験が関係しているのでしょうか。ネモ船長は辛い過去があり、他の戦艦を攻撃していました。統率力もあり、カッコ良い船長ネモ船長を慕い、クルーになっていたのか、生きるために仕方なくクルーをしていたのかは不明です。楽しい時もあり、辛い時もあったことでしょう。
そして、海でグランマンマーレに出会って恋をしたフジモト。すごい衝撃だったのだろうなと想像できますね。何といっても、美しく強いグランマンマーレ。
少年フジモトへ与えた衝撃たるや…!グランマンマーレもですが、潜水艦でみた深海の美しさ、素晴らしさもまたフジモトへ衝撃を与えたのではないでしょうか?
一方、地上では技術は発展していき国はどんどん栄えていっている。そして自然が、海が汚れていく。海は彼が恋したグランマンマーレです。
人間を辞めたくなるほど、彼にとてっては耐え難かったのでしょうね。だから、ポニョが人間になりたいと言った時、反対したのかな?と想像できます。自分が嫌な思いをしたことを、子どもに経験させたくないですよね。ポニョを守りたかったのか、と今は思います。
しかし、子供からしたら、自分で好きなことを決めさせてくれよ!こっちはまだ未経験で、親と同じように考えるかわからないだろ!と怒りが込み上げてくるのでしょう。
そして、ポニョは飛び出していったのかと。
フジモトは愛するゆえの反対だったんですね。やはりフジモトはいい人ですね!
フジモトのモデルは近藤勝也(作画監督)!
2009年にカリフォルニア大学の講演・インタビューにて宮崎駿監督は笑顔で語っていました!フジモトのモデルは小さな娘に手を焼いている「近藤勝也」さんとのこと!
ちなみに、ポニョのモデルは近藤勝也さんが手を焼いていた娘さんなのだとか!
近藤勝也さん
鈴木俊夫プロデューサーは宮崎駿監督は男兄弟、子供も男の子2人と、娘を思い案じる気持ちを経験していない。その憧れをフジモトへ投影しているとこちらの記事で話されていました。シネマカフェ
近い存在の近藤さんが、まだ小さい娘さんに振り回させれ姿は、もし!娘がいたら宮崎駿監督がしていたかもしれない行動かも!とても心配性になったのではないでしょうか?!
フジモトの派手メイクは加齢を隠すため?
1860年代のクルーだったフジモト。ポニョの世界は2000年くらいでしょうか?となると、200歳以上かも!?人間を辞めるのがとても大変だったという供述を、物語中にしているので、かなり年齢を重ねている気がしますね。
あのド派手なメイクは、年を重ねても美しいグランマンマーレに対する、フジモトの気持ちなのかな?どことなくメイクがグランマンマーレ風な気もしませんか!?
いつ美しい妻に、ずっと好きでいてもらうためにフジモトの努力があのメイクであり、スラットした体躯なのではないでしょうか?
下記のような投稿をしている金ロー公式!夢を持って、頑張っているのは素敵ですね。
それから100年の間、半分人間・半分海の男として生き、いつか海の平和が世界を満たし、グランマンマーレと穏やかに向き合える日がくることを夢見ながら、たくさんのおさかなの娘たちを海の女に育てているんだそうです。#崖の上のポニョ #金曜ロードショー #スタジオジブリ pic.twitter.com/HvIrsmqikD
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) May 6, 2022
フジモトはグランマンマーレの数いる夫の1人だった!
“母なる海”であるグランマンマーレを独占することはできないフジモト。
グランマンマーレには他にも夫がいるのです。だから、娘たちの面倒はフジモトが見て離れて暮らしています。いつか、海が平和が世界を満たしたらグランマンマーレと穏やかに向き合えると信じて。
人間界ではなかなかの状況ですが、広大な海。事情はもちろん違いますよね。
公式の設定では、グランマンマーレの正体は「チョウチンアンコウ」なのです。
ひえーーー!あのチョウチンアンコウがこんなに美しいグランマンマーレになるとは、世界は広い…と自分が小さく感じます。
ちょっと怖い?奇妙?なチョウチンアンコウの交尾。ヒレナガチョウチンアンコウのメスは大きくオスは小さい。オスはメスを見つけたら、喰らい付き融合していくらしいのです。
オスが、メスの一部になっていくとのこと。
詳しくはこちらの記事(日本経済新聞)とユーチューブをご覧ください。
フジモトが持つライトの意味は?
物語の冒頭でフジモトがライトをイカに当てているシーンがありました。
グランマンマーレがチョウチンアンコウということで、光のメッセージをイカを通してフジモトに送っていたのではないでしょうか?
「メスは発光し、自分をオスへ誘導する」ということがあるようです。
正体はチョウチンアンコウ。しっくりきますね!
フジモトが作る金色の液体は何?使用方法は?
フジモトが海底にある家の井戸にためていたのは「命の水」。
何かを精製した命の水を井戸へ。
この命の水が井戸いっぱいになったら「忌まわしき人間の時代が終わり、再び海の時代が始まる。」とフジモトは言って言いましたね。
何を精製していたのか?まだ汚れていない海の水、「深層海水」には何か特別な力、魔法が残っていたのではないでしょうか?
フジモトが舐めた一粒で、彼は若々しく力がみなぎっていました。
彼が目指すのは、デボン期(約4億800万年前から約3億6000万年前まで)。
今とは全く違う、姿であっただろう海。そこには、不思議な魔法がまだたくさんあったのではないでしょうか?
命の水は一粒であの力。フジモトは約100年かけて、今の量を集めた。まだまだいっぱいにはならなかったが、ポニョが誤って海水を入れてしまい薄まった状態で放出されたのではないでしょうか?
そして、半分はポニョ自身の力となり半分は海へ。だから、古代魚などが復活し泳いでいたのではないでしょうか?
フジモトが作っていた黄金の水は命の水。使用目的は人間の時代を終わりにし、再び海の時代を始めるため。
意外と物騒な目的…しかし、フジモトにとっては愛する海、グランマンマーレを守るためだったのでしょう。
まとめ
ポニョのお父さん・フジモトについて見てきました。調べれば調べるほど奥深い人物でした!
次回「崖の上のポニョ」を見る際には、フジモトに注目して見て見るのも楽しいですね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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