千と千尋の神隠しの冒頭で千尋の家族でのやり取りがあります。
その際に気になるのが、お母さんが千尋に冷たい?ということです。
お父さん川を渡るさいにお母さんには手を貸しているが、千尋には誰も手助けしません。千尋のご両親の教育方針もあるかと思いますが、それにしても千尋に冷たい!と感じたお母さんの態度。
なぜお母さんが千尋に冷たいのか考察していきたいと思います。
千尋のお母さんが冷たい!?理由は何?
千尋のお母さんが冷たい理由はなんなのでしょうか?みていきましょう。
湯婆婆(溺愛)とお母さん(冷たい?)を比較するため
出典:スタジオジブリ
千尋のお母さんが冷たい理由として千尋の両親は、千尋に自立心を求めているため。なのではないでしょか?
地に足のついたしっかりとした大人になってほしい。両親が共働きの可能性があり、自分のことは自分でやるように教育しているのでしょう。
かたや!湯婆婆です。溺愛ですよね笑
お外には悪いばい菌がいて、病気になると愛情が故なのでしょうが坊を部屋に閉じ込める。周りの目は気にしない、意に介さない。自分の子供だけがとにかく「特別」なのが感じられましたね。いつまでも自分の可愛い赤ちゃんでいてほしい、湯婆婆にとったら、成長しようと可愛い赤ちゃんなのでしょう。
そんな対照的な2人の母親を描いたのではないでしょうか?
溺愛の湯婆婆の対照的な姿が子供にドライに対応する千尋の母親だったのでは?と考察します。
子供の成長・自立も千と千尋の神隠しのテーマだから?
千尋は特別な少女ではなく、普通のどこにでもいる女の子です。初めの頃の千尋は、挨拶はできない、お礼は言えない少女でした。
これは親の躾ができていないのでは?との意見もあるのでしょうが、筆者は「(自分に自信がなく)自らの気持ちを口に出すのが苦手な子」という印象を受けました。
自分の意見を言うのが苦手な子は実際に多くいるのではないでしょか?いくら親に「挨拶をしなさい」と言われても必要性を感じないと言えない、恥ずかしくて言えないなどありあそうです。
千尋が挨拶をできるよになったのは、リンに「釜爺にお礼言ったの?世話になったんだろ?」と言われ納得したからではないでしょうか?(あの場面では納得している時間はなくただ言わされている感じはありましたが。。笑)
物語のラストで千尋は誰に言われるのでもなく、湯婆婆にこう言います。
「みんなありがとう!お世話になりました。」
千尋が働いていく中、多くの人々に出逢います。そして自分の言葉・意見を言う大切さも学んだのではないでしょうか?その上で「挨拶」の重要性もわかったのかな?千尋が成長・自立することにより、「自然と挨拶」ができる子供になったのではないでしょうか?
お母さんがまだ大人(母親)になりきれていないから
千尋のお母さんは身なりがきちっとしていますよね。初めて見たときも、個人的に綺麗にしているなと感じました。
また、お父さんのことが大好きなのだなと少女?恋人同士のような雰囲気も少しありますよね。自分のことを大切にする人という感じですね。
多くのアニメで描かれるのが、ザ・母親というような慈愛に満ちた母親なのではないでしょうか?
多分、千尋のお母さんのようなタイプの母親はたくさんいると思います。しかし、作品として描かれると冷たく感じるのかな?と感じました。
また、「千尋(少女)の自立」というのが千と千尋の神隠しのテーマでもあり、
千尋を自立させるため、親から引き離すということが必要なので、
必然的にあのような冷たい感じを演出したのではないでしょうか?
やっぱり千尋はお母さんが大好き!
多くの視聴者が感じた千尋の母親の冷たさ。確かに冷たく映りますが、千尋は暗いトンネルの中、恐怖を感じた時に母親にしがみつきます。
「くっつかないでよ、歩きにくいは」と言われるものの、母親は手を振り払いません。
普段からあの口調であり千尋にしてみたら特に冷たいということはないのかもしれませんね。
どのような両親でも子供は大好きですよね!!
そして成長を願わない親はいないと思います。ですので、千尋からしたら良い母親なのでしょうね!!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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