魔女の宅急便の主人公キキ(13歳)の相棒は黒猫のジジ(13歳)。誕生日も一緒で通じ合っている2人。しかし物語の中盤にキキはジジの言葉がわからなくなります。
そして物語のラストまでジジは話すことがありませんでした。話すことがなくともキキとジジの関係は変わることなく2人は意思疎通できているように感じました。多くの方の疑問はなぜジジは当然話せなくなったのか?
今回は考察を交えながら考えていきましょう。
ジジが話せなくなった理由とは?
ジジが突然話せなくなりそのままラストを迎える理由は以下のようなことが考えられるのではないでしょうか?
- キキの魔法が弱まったから(飛べなくなった)
- ジジに彼女ができたから
- キキが大人になった(成長した)から
それぞれ見ていきましょう。
ジジが話せなくなったのいつだったか?思い出していきましょう。
キキがトンボ(コポリさん)にお届け物をして楽しく過ごしました。
しかしキキとトンボが楽しく過ごしていた海辺に、トンボの女友達(イケてるシティーガール)が車で登場。
そしてキキはその女友達に対して複雑な感情を抱きトンボに素っ気ない態度をとりその場を後にします。そして家に帰ってから自己嫌悪に陥りジジに話しかけます。
初めは自分でいっぱいいっぱいで「ニャーニャー」となくジジに気も止めませんでした。しかしジジが全く話さないということに気づきます。
今ままで一緒に食事をしていたのにジジはどこかへ。。まるで普通の猫のようになってしまう・・
という展開でした!
ではジジがキキと話せなくなった理由についてみていきましょう。
1、キキの魔法が弱まったから
キキは突然飛べなくなります。そして同時期にジジとも話せなくなりました。このことが始まりなのでしょうが、物語のラストでキキは飛べるようになります。今まで使っていなかったデッキブラシで飛べるようになりますね。
しかしジジが話すことは物語のラストまでありませんでした。言葉は話せずとも意思疎通ができるようになったと感じますね。
ということで、キキの魔法が弱まったこと・飛べなくなったことで
ジジと話せなくなるきっかけになったかもしれませんが、ジジはその後もずっと話せないままなので、原因はこれだけではないように感じます。
2、ジジに彼女ができたから
キキとジジが話せなくなる前からジジにはガールフレンドの白猫のリリーちゃんができたような描写がありました。
キキがトンボと仲良くなのと同じようなタイミングですよね。さすがは誕生日も一緒の相棒です!
しかしジジに彼女ができたのは、キキがジジと話せなくなる前からなのではないでしょうか?
ジジが話せなくなった日にはリリーちゃんと出かけることをキキに話しています。
そしてエンデイングでは4匹の子猫と一緒にいるジジの画像が流れます。
ジジが結婚し子供が生まれてもキキは飛べれようになったということはジジの彼女・結婚は話せなくなったことと関係ないのかな?と感じます。
3、キキが大人になった・成長したから
キキがトンボとの恋を経験し、同年代の女子への嫉妬などを経験し大人になったことでジジの声が聞こえなくなったという
ことが考えられます。
また、キキの成長とは多くの事(挫折や嫉妬など・・)を経験したことにもあるのではないでしょうか?その件についてはこちらの記事で詳しくお読みください!
宮崎駿監督は「魔女の宅急便」の公開当初のトークショーでこのようなコメントをされています。
ジジが話さなくなったのではなく、変わったのはキキ自身だったというわけです。
生まれた時から常に一緒にいた2人。キキが変わればジジにも何かしらの変化が起きても不思議ではありません。キキは常にジジの言葉を必要としていたのかもしれません。もう1人の自分のようなジジの言葉は素直で時には励まし、怒ってくれることもあったのではないでしょうか?
物語の中盤でジジの声が聞こえなくなったということは、ジジの声が必要ではないほどキキが成長したとも受け止められるのではないでしょうか?
キキが配達という仕事を通じて経験したこと、出会った人々との関係を構築していくことで、広い世界を見るようになり大人に成長したのかもしれませんね。
たくさんのことを経験したキキとジジ。それぞれの生活があり言葉がなくとも
意思疎通できるようになった。そしてキキとジジは言葉がなくとも相棒として成長した
ということなのではないでしょう?
キキとジジのその後は?また話せるようになる?考察!
キキとジジのその後・・。気になるのはキキとジジがまた話をできるようになったのかということですよね。話さないままなのか。
キキとジジは特別な関係ですよね。2人にしかできない会話がありました。子供にはもちろん、大人にとっても自分の大切なワンちゃんや猫ちゃんたちと話せたら・・と思いますよね。だからこそ、また話せるようになるといいな〜と思いつつそうはならないのでは・・というのが筆者の考察です。
物語のラストでジジには恋人リリーさんとの間に子供が生まれ家族ができました。今まで一番近くいたのはキキでしたがその関係にも変化があったのではないでしょうか?
そして何よりも、キキとジジが話せなくなったきっかけが「キキ自身が変わったこと(成長したこと)」にあるのであれば、2人が話すことはもうないのかなと思います。
ジジとキキが話せるというスペシャルな時間は、子供から大人になる過程の時間のみだった。「その時間はとても尊く大切な時間」というメッセージもあるのかな?など感じます。
キキとジジが一緒に過ごした時間はなくなるこはありません。2人で経験したからの今。きっとその後も周りの人たちと一緒に幸せに過ごしていくのかなと思います。というのが筆者の考察でした。
スタジオジブリの作品はその後などそれぞれに考察できるのが本当に素敵ですよね。大人から子供まで夢を与えてもらえるなと思います。
まとめ
ジジが話さなくなった理由は諸説あります。
考察として、キキが成長し大人になりジジとの会話が必要なくなった自分自身と向き合えるようになったからではないでしょうか?
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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