もののけ姫のヒロインであるサンは赤子の頃、シシ神様の森にモロの怒りを収めるために生贄として差し出されました。
文字にするとなんとも言えない気持ちになりますよね。もののけ姫の時代は室町時代の頃・・
サンたちが生きた時代について想像することしかできませんよね。
もののけ姫の物語の中で、サンについてはっきり言えるのは「サンは生贄にされた」ということです。生贄・・それはとても悲惨な出来事であり、サンに対してとても切ない気持ちを抱きます。
しかし、サンは生贄として差し出された後に家族を得ています。モロの一族。サンは幸せだったのか?不幸だったのか?
そしてサンの母親とはいったい誰でどのような人物なのかな?と思います。まことしやかに囁かれるサンの母親の噂もあります。それは・・タタラ場のエボシ御前がサンの母親。
う〜ん、、それはないだろうと思いつつ・・その可能性についても探っていきたいと思います。
サンの壮絶な人生は幸せだったのか?
出典:スタジオジブリ
サンの壮絶な人生、波瀾万丈な人生は赤子の時から始まります。
モロがアシタカに話していまししたね。
「だまれ、小僧!おまえにあの娘の不幸がいやせるのか。森をおかした人間がわが牙をのがれるためになげてよこした赤子がサンだ…!人間にもなれず山犬にもなりきれぬ哀れで醜い可愛い我が娘だ!おまえにサンをすくえるか!?」
出典:もののけ姫
もののけ姫の名シーンの一つと言っても良いのではないでしょうか?サンが生まれた村で何があったかはわかりませんが、モロたちが住むシシ神の森を破壊したのでしょうか・・
そしてどうしようもなくなり生贄を差し出すことにした。しかし神様は生贄など欲していなかったのではないでしょうか?
人間はモロたちのことを獣として認識しており、知識を持つもの・人間と同等のもの、そして長らく生きている博識ある生き物ということを考えなかったのではないでしょうか・・
だから赤子(サン)を生贄した。自分たちが森を破壊して怒らせたモロ(シシ神様?)の怒りを鎮めるために・・
出典:スタジオジブリ
モロは落胆し、サンに同情したのではないでしょうか?
モロとモロの子供たちはきっと愛情を持って、家族の一員としてサンに接した。
しかしモロはサンは不幸であり、人間にも山犬にもなりきれない醜い娘と言い切っています。
サンの容姿は美しいのではないでしょうか?気持ちも真っ直ぐで美しい・・・
それをわかっているモロでしょう。しかしサンの生い立ちを知っているからこそ不幸であり、醜いとあえて言ったのかなと思います。
サンはモロに育てられたことは幸せだったと思います。
サンは実家(=シシ神の森)・家族(モロの一族)が大好きです。だから自分の大好きなものを破壊する人間が許せない・・姿形はたとえ人間たちと一緒でも。
サンの壮絶な人生は山犬に育てられ、憎き人間の男性・アシタカに恋をしたということ
ではないでしょうか?モロはサンがアシタカを憎いようには感じていない、むしろ好んでいると感じたのではないでしょう。
アシタカはサンにとって、初めて自分を美しいと言ってくれた人間・生き物だったのではないでしょうか?
※普通に生きていて美しいと言われる人間がどれだけいるかは不明ですが。。笑
筆者はない・・泣笑
アシタカの言葉にはきっと嘘はなく、サンはきっと本音で「美しい」と言っていると感じたはず・・そんなこと言われたら好きになってしまうのではないでしょうか・・・
そんな淡い初恋?を感じている最中、まさかの戦争(猪・山犬・シシ神vs人間)が勃発します。シシ神はエボシによって撃たれてしまう・・なんとかアシタカとともに森まで失うことは免れたものの人間とは一緒にいられない。たとえアシタカをどんなに好きでも・・
という気持ちになります。
しかし!アシタカはサンの気持ちを受け入れ森に通う、通い婚?となります。
壮絶なサンの人生。そこには沢山の悲しい出来事とそれと同じくらいの幸福があったのではないでしょうか?
筆者の意見となりますが、
悲しさが幸福よりも多くなければそれは幸せな人生だったと言えるのではないでしょうか?何よりも愛されることを知って、愛することもできたサンは幸せだったのだと考察します。
サンの母親がエボシ御前である可能性について考察!
出典:スタジオジブリ
サンの母親がタタラ場のエボシ御前だったという噂を聞いた時驚きましたが、そういう可能性もあるのか!とドキッとしました。
このドキッがジブリには沢山あるように感じ、好まれる理由なのかな?と思います。物語から色々想像するのは視聴者の自由ですよね!その元となる物語を生み出すスタジオジブリは本当に素晴らしですね。
サンが母親がエボシ御前であるという可能性・・見た目には歳が違すぎるような気がします。設定年齢を確かめてみました。
サンは15歳。エボシの年齢設定はないですが20代後半から30代前半と見た目より言われているようです。
筆者の考察としてはエボシ御前がサンの母親である可能性は低いかな?です。
その理由は以下のエボシの裏設定からになります。
- エボシは辛苦の過去から抜け出した女性
- 過去に海外に身売りされ倭寇の頭目の妻になった=タタラ場の女たちを守りたい(辛い自分の過去の経験から)
- 後には夫(頭目)を殺して金品や明の最新式の武器「石火矢」を手に入れ日本に持ち込んだ
- 戦闘力・戦略を立てられる頭脳
「もののけ姫はこうして生まれた」にて宮崎駿監督は言及されています。
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サンに劣らずかなりハードな人生なのではないでしょうか?だからこそ神殺しができるほど強い女性になったのかな・・
エボシ御前がサンの母親ではないと筆者が考察する理由は上記です。エボシ御前が過去に海外へ身売りされたという経験があるからです。
自分が生贄とは違うかもしれませんが、お金により自身をやりとりされた。自分の意思とは関係なく自分は知らない土地へ送られた・・
何かと引き換えに・・
エボシ御前はとても強い女性でありとても聡明です。そんな人が自分の子供を生贄として差し出すでしょうか?エボシ御前は売られている娘を見ると助けないといられない性分・・そんな人が娘を生贄に差し出すとは思えません。きっと武器も持ち娘を守ったのではないでしょうか?
辛い過去を持つエボシ御前だからこそ築きたかったのがタタラ場のような女たちが元気な国なのではないでしょうか?
いつか、サンとアシタカが結ばれたその後にタタラ馬と新・シシ神の森が共存していくことができたらなと思います・・
サンの母親は誰でどのような人物だったのか考察!
出典:スタジオジブリ
サンの母親とはいったいどのような人だったのか?
サンの人格整形はモロやシシ神森の生き物たちなのかな・・と思います。
サンを産んだ人物について物語をよくみていくとヒント?なのか?と思う場面が・・
それはアシタカとジコ坊とのやりとり。。
ジコ坊をアクシデントからアシタカが助けます。その夜にジコ坊と一緒に夕食を撮るシーンでの会話です。
ジコ坊「そりゃそうだろう。そこらを見なさい。この前来たときはここにもそれなりの村があったのだが洪水か地すべりか…さぞたくさん死んだろうに戦さ、行きだおれ病に、飢え。人界はうらみをのんで死んだ亡者でひしめいとる。タタリというならこの世はタタリそのもの
サンがシシ神の森へ生贄として差し出されたのであれば、サンが生まれた村はシシ神の森が見える範囲にあったのではないでしょうか?
そしてその村の人々はシシ神の森をおかした(木を切った)。だから土石流で村は崩壊してしまった。自然の摂理で起こった自然災害か、モロたちによって起こった災害かは不明ですが・・
サンの容姿からするにきっとサンの母親(両親)は見目麗しい方だったのではないでしょうか?村が危機に会った時、赤子はどれほどいたのでしょう?
村の存続に関わる人物だったからこそ赤子を差し出したのか・・もしくは村に影響がないと思われる平民(ほぼのみんながそうでしょうか・・)の子供だったから生贄に選ばれたのか・・
なんとなく、後者のような気がします。お金・権力とはいつの時代にも力を持っています。
しかしその村で生き延びたのは、生贄となったサンです。
モロたちに育てられた強いサン。考察ではありますが、こんなところにも宮崎駿監督のメッセージがあるのかな?とも思います。
- サンの母親はきっとサンに似て美人さんなのでしょう!
- サンが強く生きられたのは育ての親であるモロの影響なのかな??と考察します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?サンの人生。そしてサンの実の母親は誰なのか?ということを検証・考察してきました。
ジブリ作品の素晴らしい点ですが、作品をみた後に心に強く残りその後やキャラクターについて考えられるところですよね!
こらからもスタジオジブリの作品を楽しみにしていきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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