「千と千尋の神隠し」の人気キャラ・ハクが命を落としそうになりながら奪おうとした「魔女の契約印」。
なぜハクそこまでして銭婆から盗んだのか?そもそも「魔女野契約印」とはどのようなものなのか?多分すごい力を持ったものであることは間違いなさそうですよね。
今回、ハクが銭婆からハンコ・魔女の契約員を盗んだわけ・そして魔女の契約印について掘り下げ・考察していきます。
何故ハクは銭婆のハンコを盗んだのか?
出典:スタジオジブリ
ハクが銭婆からハンコ・魔女の契約印を盗んだのは湯婆婆からの命令だったからです。
ですよね。しかしもう少し掘り下げていきます。湯婆婆の命令とはいえ、命懸けの仕事を何故そこまでするのか。
銭 魔法の力を手に入れようとして妹の弟子になるなんてね。この若者は欲深の妹の言いなりだ。さあそこをどきな。どのみちこの竜はもう助からないよ。
ハンコには守りのまじないがかけてあるからね。盗んだ者が死ぬようにと。
銭婆のセリフからハクが、湯婆婆の命令でハンコを盗んだということがわかります。そして、この時まだハクが持っているのです。お腹の中に。。そしてその呪いのせいではくが苦しみもがいているということがわかります。
ハクは冷静で仕事もできる弟子なのでしょう。湯屋で働く者からも湯婆婆の側近という立場で認識されていますよね。
今回の「ハンコを盗む」という命令よりも前に、きっと同じように危ない仕事をこなしてきたのでしょう。どうしてそこまでしてハクは湯婆婆の弟子を続けたのか・・それは、自分のことを思い出したかったから。
しかし、千尋が湯屋に来なければハクは自分を思い出すことは無かったのではないでしょうか?たとえ危険な仕事をどれだけこなそうとも。。それは以下の理由からです。
- ハクのお腹に操るための虫を忍ばせていた
- ハクが瀕死の状態でこれ以上役に立たないと思うと簡単に見捨てようとした
湯婆婆は言葉巧みに、相手を取り入れ自分の支配下に置いているのでしょう。そして唯一の弱点?は、坊・自分の息子なのです。
千尋がきたことで全ての駒が一歩進んだ感じですね。坊にとってもハクにとってもみんなにとって千尋がきてよかったです!
話が少しそれてしまいましたが、ハクがハンコを盗んだ理由は
湯婆婆の命令、そして腹にいる虫のため操られていたから
と、考察します。
魔女の契約印とはどんなハンコ?
湯婆婆がどうしても欲しい、「魔女の契約印」とはそもそもどのようなハンコなのでしょうか?分かっているの以下のこと。
- とても重要なもの
- ハンコ→契約をするときに必要なのだろう
- 湯婆婆・銭婆の2人が保有者?管理は銭婆
ハンコのついては詳しく物語の中では語られていません。キャラクターたちが話す内容などから考察して見ました。
銭婆はハンコを盗んだものが命を落とすほどの呪いをかけています。その呪いについて湯婆婆は知っていたのでしょうか?脅しとして銭婆が湯婆婆に伝えていた可能性もありますよね。
何せよ、湯婆婆は「魔女の契約印」を盗むことはとてもリスクを伴うということは分かっていたはず。だからこそ自分で盗むことはしなかったのでしょう。
湯婆婆はなぜ魔女の契約印を欲しがったのか?
湯婆婆が「魔女の契約印」を欲しがった理由は、何かしらの契約をしたかった。もしくは契約内容を変更・更新したかったからと考えられるのではないでしょうか?
千尋を従業員として雇うことになった時にこのようなセリフがありました。
つまらない誓いを立てちまったもんだよ。働きたい者には仕事をやるだなんて。
このセリフからわかることは、湯婆婆も誰かに契約(誓い)をしたということなのではないでしょうか?
湯婆婆はまさに金の亡者といった感じ。金銀宝石が大好きで、大切なものと言われるとまずは坊ではなく金をチェックするほど・・
合理主義と言いますか、無駄な出費をなくしたいと考えており、「働きたい者には仕事をやる」という契約内容を変更したいと思っているのではないでしょうか?
契約変更にはハンコが必要ですよね?湯屋の世界が変わるほどの変更です。ですから契約変更には「魔女の契約印」が必要となるのです!
湯婆婆たちの世界では契約が全てのようです。リンは「お金が貯まったらいつかこんなところやめてやる」と言っていたので止めることは可能なのでしょう。
千尋の契約シーンを思い出してみると・・千尋が書いたのは名前だけ。ということはこの世界で契約に必要なのは名前なのです。だから湯婆婆は千尋から名前を取り上げた。支配するために・・
ハクはすっかり自分の名前を思い出す子ができません。だから湯婆婆の弟子になりなんとか名前を取り戻そうとしたのでしょう。
何故、銭婆が魔女の契約印を保管していたのか
出典:スタジオジブリ
魔女の契約印がとても大切なものであることはわかりましたね。しかしそれをなぜ銭婆が保管・管理しているのか・・・・・。
客観的に見て、湯婆婆が持っていたら大変なことになりそうですよね。笑
性格的に銭婆が保管・管理者の方が向いていると納得です。しかし、銭婆が魔女の契約印を手にするまでのことを考察・考えてみます。
まずは銭婆のこのセリフ。
私達2人で一人前なのに気が合わなくてね。ほらあの人ハイカラじゃないじゃない。
魔女の双子なんて厄介の元ね。お前を助けてあげたいけど私にはどうすることもできないよこの世界の決まりだからね。両親のこともボーイフレンドの竜のことも自分でやるしかない。
2人で一人前ということは2人一緒だから魔女になれたという契約なのではないでしょうか?
魔女の双子なんて厄介。性格がそれぞれ違う。これはかなり厄介でしょう。贅沢をせずに生活を丁寧に楽しみたい銭婆。金銀宝石・お金が大好きな湯婆婆。
湯婆婆と銭婆が契約をした相手は湯婆婆の性格を見抜いていた。だからこそ、2人で一人前の魔女になることを条件としたのでしょう。また、魔女の契約印についても保管・管理するのは一般常識がある銭婆にしたのではないでしょうか?
そして湯婆婆が盗み出そうとすることは銭婆はもちろん、契約者もわかっておりある程度湯婆婆に言いふくめ、銭婆にもアドバイスを送ったのだと思います。
いろいろなことをわかっていても湯婆婆は「魔女の契約印」を盗まずにはいられなかったのでしょう。なんともアグレッシブでパッションを持っている方だなと感心しますね。
まとめ
ハクが盗んだハンコ・魔女の契約員について考察・深掘りしました。
湯婆婆たちが住む世界は楽しそうですが、契約社会。ちょっと怖いですね。湯婆婆と銭婆はこれからどのような関係になっていくのでしょうか?
銭婆は冷静に対応していきそうです!坊はすっかり銭婆になついているので、湯婆婆もそのうち銭婆に会いにいきそうですね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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