出典:公式サイト
「竜とそばかすの姫」の「竜」こと「けいくん」は弟のともくんと共に、虐待を受けていました。
「けいくん」と「ともくん」は映画のラストで現実の「すず」に出会います。
このことで、2人は虐待していた父親に抵抗する力をえたように感じます。
しかし、映画ではその後については描かれてはいませんでした。
けいくんの目は「光」が宿ったように思えたラスト。
その後。。。父親とけいくん・ともくんはどうなったのか?
竜とベルとしてどこか繋がっていたけいくんとすずはその後どうなるのか?
考察していきたいと思います。
けいくん・ともくんはその後どうなった?父親とは?
「けいくん」「ともくん」は児童養護施設に保護されることになった可能性が高いのではないでしょうか?
「けいくん」は「ともくん」をとても大切に思っていました。
「ともくん」も同様に「けいくん」を大切に思っていました。2人がバラバラになるというのは考えにくいですよね。
そして2人には「ベル」がいます。
けいくん・ともくんはすず・ベルと繋がりを持ち続けることになるのではないでしょうか?
けいくん・ともくんにとっては、すずは自分達を見返りなしに守ってくれるいわば母親のような存在に感じているのではないでしょうか?
父親の暴力から、口だけではなく本当に守ってくれたのはすずが初めてだったのでないでしょうか?
希望ではありますが、すずの合唱団の誰かの里子にけいくん・ともくんがなっていたら・・
それほど安心できることはありませんよね。
しかし、現実はそんなに甘くないですし、細田守監督の話も甘い展開にはならないのでは・・?と感じます。
「自分で気づき・道を切り開き、成長していく」それが細田守監督の話なのかな?と筆者は感じます。
けいくん・ともくんは父親からの虐待というとても深い傷を心に体に負っています。
その傷を癒すのは簡単ではないでしょう。
しかし生きていかなくてはならない。
その傷と向き合っていく強さを「すず」から感じたのではないでしょうか?
すずは虐待を受けたわけではありません。
しかし、いかないでと望んだ母親は他人を救っていなくなった。
すずは心にとても深い傷を負いました。
すずはその傷に「けいくん」「ともくん」を救うことで少しずつ向き合うことができたのでしょう。
そして成長した。
「けいくん」「ともくん」も同じなのではないでしょうか?
父親からの虐待を他人である鈴が無償で救おうとしてくれた。
それは彼らにとってとても重要な意味を持っているのではないでしょうか?
けいくん・ともくんの父親の罪はどうなる?
出典:Twitterより
けいくん・ともくんの父親は、2人に怪我を負わせていた
という認識なのかな?と感じます。
Uの世界でけいくんの背中には痣ができていました。
それは父親からの言葉・暴力からの痣です。
実際に身体的にはどれほどの傷かは分かりません。
しかし、Uの世界は現実ととても深い部分でリンクしています。
だから下記のような罪にあたるのではないでしょうか?
刑法第204条|傷害罪
暴力行為によって児童にケガが生じた場合は傷害罪です。
法定刑は15年以下の懲役または50万円以下の罰金と非常に重く、ケガの程度や行為の悪質性によって量刑が上下します。
出典:刑事事件弁護士ナビ
けいくん・ともくんが自分の子供ということで支配下に置いていたと思われる言動をしていた父親。
自分が養っているから、自分のルールに従えと言っていた父親。
とても残酷ですよね。
子供であっても一個人であり、親・保護者の思い通りにして良いはずがありません。
どうか重い罰がこの父親に降りますようにと願ってしまいます・・
けいくん・ともくんはその後どうなる?
出典:シネマトゥデイ
けいくん・ともくんは支え合いながら成長することでしょう。
ベルの歌に、存在に救われながら・・
優しく・強い大人になるのだろうなと想像します。
大人になり、自分達を虐待した父親に対して何か思うことも出てくるかもしれません。
虐待を受けた人はまた虐待をくり返してしまうという話を聞きます。
しかし、虐待を止めてくれた人・救ってくれた人がいた場合はまた違うのではないでしょうか?
救ってくれた人のようになりたいと感じる可能性も大いにありますよね?
悪意ではなく、善意が蔓延する世の中になってほしいですよね。
たとえ物語の中でも。みんなが幸せになってほしいと感じます。
けいくん・ともくんは人を救うような立派な人になったのではないでしょうか?
すずのようなパートナーに出会える未来であってほしいですね。
どうかけいくん・ともくんがしあわせになれますように!
(竜)けいくんと(ベル)すずのその後はどうなった?
竜とベル=けいくんとすずはお互いにかけがえのない存在になったのでしょう。
しかし恋愛関係ではないと考察
Uの世界で、ベルと竜はまるで「美女と野獣」の「野獣とベル」のような関係でした。
ベルことすずはどうには竜(けいくん)を救いたい!
という一心で動いていたのでしょうが、竜(けいくん)はどうなのでしょうか?
傷ついても(アンベイル)してまで自分を救おうとしてくれたベル(すず)を好きになるのが普通なのでは?
と一視聴である筆者は感じたのです。
しかし!
Uの世界は現実とリンクしているとはいえ、やはり別世界なのではないでしょうか?
Asになれる世界。
それはもう一つの夢のような世界とも言えるのではないでしょうか?
現実世界の容姿とは異なる自分がそこにはいます。
現実の自分とわからないからこそ、大胆にもなれる。
Uの世界の関係を現実世界に求めカップルとなる方々はいるのでしょう。
しかし!「Uの世界だからこそ」という関係もあるのではないでしょうか?
けいくんとすずは現実世界でもあっています。
しかし、そこには「最強の竜」「美しい歌姫」という関係ではありませんでした。
「保護されるべき傷ついた子供」「自分が傷ついても守りたい保護者」という関係が現実にはあったように感じます。
そして、けいくんとすずもそれがわかっていたのではないでしょうか?
けいくん・ともくんにとってすずは「かけがえのない存在・守ってくれる存在」になったのかな?と想像できます。
また、すずにとっても、「母親が他人を守る行動」を理解できたのがけいくん・ともくんの存在なのではないでしょうか?
お互いにとって、自分を確立するための存在なのでは?と感じます。
恋愛になればとても深い関係になるとともに、いつか終わってしまう関係になりますよね。
それをけいくん・すずともに望んでいないのではないでしょうか??
いつもそこにいてほしい、家族のような存在にお互いがなったのでは?と考察します。
まとめ
竜・ベル=けいくん・すずのその後について考察してきました。
考察の息を出ないので、希望でもありますよね。
どうか、けいくん・ともくん・すずが幸せになりますように。
傷ついた幼少期を持つ少年・少女が幸せな未来がありますようにと願うばかりです。
ここまでお読みいただきありがとうござました。
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